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風のかたち(byパリンドロムス)を作った2つのわけ  vol.2

1. 外遊びの時間の短さが気になって・・・(リンクはこちらへ)
2. 2035年、自分が子ども達にみせたいものがある

地域立的サイドスクール「風のかたち」の柱となっているのはこの2つ

2. 2035年、自分が子ども達にみせたいものがある

 「変化のスピードが変わる」
たった10年前でもかなり過去の事。
今でさえ時代の変化が早いと感じるのに、この先10年後20年後はどんな速度になっているのか?
電話や品川駅の見た目や役割の変化も尋常ではない。

1990年代前半はまだポケベルが主流、
2021年にスマホ普及率90%を超えた
1989年と2021年の品川駅
(1989年- http://www.hakanaki-jokei.com/shinagawa.html)
(2021年-google map)

今や駅は電車の乗り場という機能だけではなくなったし、
もしかしたら10年後には
「あいつまだスマホなんて使ってる・・・」と言われる時代
・・・だと覚悟した方がいい。
ちなみに調べてみると、
  1992年・・・まだポケベル時代 (ピークの前)
  2002年・・・携帯で写メが送信可能に
  2012年・・・利用者の3割程度がスマホになる
  2022年・・・ほぼスマホに変わりすでに単なる電話ではなくなっている
そして2022年はAI発展元年
AIを使って誰でも簡単に絵やマンガ、小説を作れる時代になった

AI が描いた人物画 

  2032年・・・今はまだ存在していないものが当たり前になっていてもおかしくないでしょ。

「下から上にも伝わる時代になり関係性も変わる」
ネットが複雑に発展して、今は情報がマス的に伝わる一方、
大衆の中の”個”を狙い撃ちするように伝わる不思議な時代。
"子どもでも、必要な人(個)が必要な情報だけを容易に取りに行ける時代"
そして情報だけでなくそれ以外の伝達や継承も昔みたいに上から下へ一方向に伝わるばかりではなくなっているし、下の世代にやり方や使い方を聞く時代。
そうすると関係性も変わるということ。
昔は大人が子どもより多くの経験や情報を持つことで、
“大人から子どもに指導する/伝える”
“教師が生徒に教える”
みたいな、いわば年齢や立場の上下で伝わっていく事柄が多かった。

教えているのはどっち?

今はその関係性が大きく変わって、特に情報収集の仕方や新しい物を作り出す能力は、子どもが大人を超えることだってある。
分野によっては、子どもが先生になるわけだ。

「時代が進んでも変わらないもの ~個の魅力~」
“人間味”はこんなに変化が激しい中でも失われない魅力の一つ。
正確な捉え方ではないかもしれないが、例えて言うなら何かアナログ的なもの。
デジタル的な「誰でも=大衆」がテーマになる文化の対には、
アナログ的な「あなただけ=個」の文化がより強調されて、より魅力となるだろう。

大衆の中に光る「あなただけ=個」(イメージ)

誰のどんな想いがこもった作品か?コンテンツか?
そこには作者(あなただけ)のどんな時代や人生の背景が描かれているか?
それらの根底にあるのはきっと個の持つ魅力のはずで、人間の根底にあるものとリンクする。
普遍的な物は時代の早さに影響され逆に大きな魅力となる。

例えば、
実際会ってみたら印象が全然違ったとか、
VRだけの旅行では結局満足した体験にはならずに、VRで体験したその場所に現実の世界でも行ってみたくなったり。
“人間味”ってそんな感情で普遍的な物。
こうして人や自然は全力で五感を刺激してくる。
 
「2035年の背中」
大人  子ども
先生  生徒
これからの社会は、こんな感じの上下の関係だけにとどまらない。
今まで通り時代と共に伝えられる事柄はもちろんあるが、
重要なのは、生きる上で必要な事やその価値が常に変化していると感じること。
物や事や情報は変化の早い時代にはあっという間に古くなっていく、
いわば”見せかけの伝える”だ。
今の時代自分の子に伝えられるのは、
自分が大人になるまで経験してきた情報の内容や量 (見せかけの伝える)ではなく、
「”自分は好きなことをやって幸せに生活できたよ”という背中」だと思う。

いつか子どもに「じゃお父さんは好きなことやってきたの?」と問われたら、
「やってきたから幸せなんだよねぇ今」とピシッと言い切りたい。
子どもにはできるだけ好きな事をやって幸せに過ごしてもらいたいから。

「なぜ、風のかたち(byパリンドロムス)を作ったか?」
数年先がどんな世の中なのかを正確に予測する事は誰にもできないが、
2035年、子ども達にとっては自分の人生を自分の選択で進もうとしていくという、そのスタート地点付近である事は間違いない。
その時自分は60歳の手前か。
そんな自分が、子ども達の未来のために自分の経験を話しても役に立つ情報はきっと少ない。ゴメン子ども達・・・
時代の変化が早すぎて・・・
むしろ、60歳手前の自分が教えてもらう事の方が多いだろうとさえ思う。

風のかたちは
「好きなことやっていけば幸せになるの?」
「自分は、やってきたから幸せなんだよ今」
をアナログで証明する一つの例になるため。
とにかくリアルな人生は一度しか無いんだ。

「デジタル = 一瞬」
「アナログ = 時間がかかる」

「デジタル = 情報を与えてくる」
「アナログ = 情報 ”+何か” を与えてくる」
風のかたちの活動はデジタルには変えられないアナログだ。
あえて時間をかけている側面もある。

「”背中を見せる”?・・・何なん?」みたいな、
なんだか2昔3昔も前のような言葉に聞こえるけど、
自分にも子どもができ、これから彼らが大きくなっていくにつれ
この子や子ども達の世代に自分が何を伝えられるのか?
もちろん今でも考えている。

姉と弟のまだ小さな背中

#時代の変化が速い
#上から下だけではない時代
#個へ伝わる時代
#アナログでの伝達は時間がかかる
#2035年の幸せのかたち

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