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英語は TOOL としてつかわれている
英語は数学や理科や社会などの学問とは違って、コミュニケーションや表現の道具として使われる言語ツールです。
「プログラミングを学習するには、実際プログラムを触って学ぶのが一番良い」と聞いたことがあります。
プログラムもPC上の言語ツール。英語もPCもどう使うか?が問われるツールですね。
「英語を学ぶ時代から、英語を使って何を学ぶ?」という時代へと変わってきています。
アカデミックパリンドロムスで取り入れている一部の例を紹介しながら、ツールとしての英語の学習について案内します。
アナログ と デジタル を組み合わせて学習
・英⇔和辞書を使って
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アカデミックパリンドロムスで使用している辞書は Light House。
一般的には高校生が使うような辞書ですが、辞書の使い方も子ども達にしっかり伝えるので、小6の子でも徐々につかえるようになっていきます。
例えば、notebookという単語を、電子辞書やネットでタイピングして単語の意味を検索するやり方と辞書を使用したときの大きな違いは、
・タイピング・・・n /o /t /e /b /o /o /k の単文字入力
・辞書・・・N は abcd---jklm ”N” / Oは---jklmn ”O” / Tは---opqrs "T" など、アルファベットをその都度頭の中で追う
子どもが辞書を使えない (または、使おうと思えない) 理由の一つに文字を追うことの煩わしさもありますが、アルファベットを追う練習をしていると、頭の中でnotebookの単語を何度かイメージすることになります。
また、ページを開いた後も、近くに書いてある関連単語や似たような表現の単語などにも意外と目が行くことになります。
「辞書=良いもの」ということではありませんが、辞書に慣れてくると、知らない単語が出てきたときなども抵抗なく調べることが出来るようになり、英語に対するハードルもちょっとずつ下がっていきます。
その為、アカデミックパリンドロムスではたまに、辞書引き大会をしながら、開いたページの発音記号や書かれている内容をわかりやすく説明し、辞書の見方を練習しています。
ちなみに、慣れてくるとタイピングよりも早く辞書を引くことが出来るようになります。持ち運びには不便ですが・・・
・翻訳サイト DeepL を使って
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ネット環境では様々な翻訳サイトや翻訳機能が使えます。
アカデミックパリンドロムスでは、DeepL という翻訳サイトを ”ある程度積極的利用" というスタンスで使っています。
「そんなもの使ったら勉強にならないんじゃないですか?」
という声も聞こえてきそうですが、利用目的次第だと思っていて、
どのように有効に学習に活用できるかを子ども達に提案しています。
提案するには子ども達との信頼関係も必要になります。もちろんズルするために使うこともできるでしょう。しかし、有効な使い方や利用メリットや利用する効果を説明し見守ることで、子ども達は自然と有効な利用を学習します。
一つ言えるのは、調べる事が簡単になると、英語に対するハードルが下がることです。柔軟に対応できる準備をするのに、DeepLなどの翻訳サイトは力を発揮してくれます。
ちなみに、上記太字をDeepLで翻訳すると
One thing is for sure, the easier it is to look things up, the lower the hurdle for English. Translation sites such as DeepL are a powerful tool to help you prepare to be flexible.
訳すのにかかる時間はコピペにかかる時間だけ。さらに翻訳された文章を使って学習します。
「英語ができる」というのは、「英語のテストの点数が良い」ということに限らない時代です。
また、授業にはオンライン学習教材 eboard(無料)も使います。
「学習は、誰でも、いつでも、どこでも、何度でも、誰とでもできる時代」です。大人や子どもという線引きもありません。
「学校の先生に聞かないとわからない」から、「自らの興味で学びを進める」へと変化していくためには、オンライン環境を利用できるようになっておくことも一つの選択肢になり得ます。
eboard があれば、学校のペースによらず自分のペースで進んだり、戻ったり、見直したり、確認したりできます。
他にも英語学習のハードルを下げてくれる様々なサイトやアプリが存在していますが、充分精査しつつ "ある程度積極的利用" のスタンスを取っています。
利用中または、利用を検討中のサイトやアプリ内容
・他の翻訳サイト
・発音確認アプリ
・メタバースによる海外交流アプリ
・生成系AI活用 ・・・etc
上記を英語学習の幅を広げることに活用します。
・fondi の可能性
上記で書いた "メタバースによる海外交流アプリ" が " fondi " です
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オンラインで海外の人と会話ができるアプリですが、まだまだ子どもだけで利用するには親も二の足を踏むかもしれません。そんな状況をサポートするのがアカデミックパリンドロムスの役割です。
世界では英語の能力が決して高くない人や英語学習の場を求めている例は沢山あります。そのような人をつなぐ場が fondi です。
fondi を通した世界には、様々な海外の人達の世界があり、AIではない生の会話が始まります。ちょっと緊張しませんか?
その緊張感が学習環境にはとても大切です。英語を学習するには、英語を使って学習する。まさに英語そのものがツールとなっているわけです。
・日常に存在する英語を意識して
そもそも英語圏での生活におけるあらゆる物が英語で表記されています。
・メニュー表
・看板
・交通
・本
・包装
・店
・リスク
・SNS
など、言うまでもなくあげればキリがありません。その中から、子ども達にできるだけ身近な物を選んで日常生活に近い英語学習を頭に入れながら授業を組み建てています。
英会話教室でやるような、
・空港での会話
・ショッピングでの会話
・観光での会話
・電話応対
などのシーン別会話学習は、アカデミックパリンドロムスではあまりやりません。
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アカデミックパリンドロムスは、
進学塾と英会話スクールの間のような位置付けで、アナログとデジタルを使ったスタイルです。
「英語はコミュニケーションのツール」
英語をツールとして英語を学習したり、英語以外の事柄を学習したりしている紹介です。