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【固定記事】バズってないし万フォロワーでもない私が、本を出版できた理由

通常、無名の一般人が出版社から書籍を出していただくには、バズるかSNSで万フォロワーつくかしかありません(自費出版でもない限り)。

そのどちらもなかった私が書籍を出版していただけた理由は、「SNSとブログで執念深く投稿し続けたから」でした。


◆無名の一般人、自費出版でなく本を出す

私は10年フリーランスでイラストレーターをやっている者です(ちなみに島根県民)。
最近は「漫画家カウンセラー」という肩書きで活動しています。しかしながら、いわゆる「無名の一般人」です。

本日、学研プラスさまよりこういう書籍を出版しました。
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自費出版ではありません(私は1円もお金を出していません)。

バズってもいません。
フォロワーさんは最近やっとTwitterで2000人を超えました。

自分でも「なぜ本を出版できたのか」と不思議になるくらいです。

◆担当編集さんに理由を聞いてみた

今回の初書籍を担当してくれた編集さんお2人が本当に好きで、感謝の気持ちを表したくてお2人をキャラ化した漫画を描きました。

本の告知にもなればいいと思い、お2人に色々と質問をしてみました。
その内のひとつに、「どうしてこの作品(ネコトバ。)を本にしようと思ったのか」という質問を入れたのです。
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私は長い間、「自分のような人間が描く作品は、知る人ぞ知るくらいでちょうどいい」と半ばあきらめ気味に作品を描いていました。

でも今思えば、心の中でふつふつと、怒りや悔しさがあったのかもしれません。「どうして誰も気づいてくれないのか」「今に見てろよ、お前ら」「見つかってやるからな」みたいな感じで(笑)。

それを編集MさんとIさんが、敏感に感じ取ってくれたんじゃないかと思います。

◆短い時間で、若い時期にうまくいくのが全てなのか

私は「ネコトバ。」という作品を描き続けて14年目に書籍化の声をかけられ、15年目の今日に出版へ至りました。
「15年もかかるなんて」「そんなに時間がかかった奴の成功体験なんて参考にならない」と考える方もいるかもしれません。

文化—特に芸術・表現・創作関係では、「若さ」をもてはやされる傾向があります。10年前の本でもそう書かれているので、最近の話ではなくずっとそうなのでしょう。

私はカウンセラーもやっていますが、20代前半の人ですら「何者にもなれなかったので、死にたい気持ちになる」と言って悩んでいます。それ以降の年齢の人なんて、一体どうすればいいのでしょうか。

年を取れば取るほど絶望しか感じない国とは、世界とは、文化とは、一体なんなのでしょう。

私はずっと「どんなことだろうと、何歳からでも間に合う」と信じ、そしてそれを発信し続けています。自分の生き様でそれを表したいとずっと考えています。

コツコツやって徒労に終わるのは、確かに「無駄」と感じるかもしれません。いつまでやっても何にもならなかった時、絶望を感じるかもしれません。

しかし、短い時間で若い時期にうまくいくのが全てなのでしょうか。
時間がかかったり、年を取ってから叶った願いは、無価値なのでしょうか。

悔しい思いは沢山してきたけど、私は「今」叶っても良かったと思います。

◆他の編集さん漫画もよろしければどうぞ

この記事に載せた漫画は、全3編の「編集さんキャラ化漫画」の2番目です。

順番が前後しますが、他の2編も載せておきますね。

・1編目

・3編目

そしてさらにもしよろしければ、書籍そのものもお手に取っていただけたらうれしいです。
(紙の本を買わないポリシーの方は電子書籍もありますのでぜひ!)

それでは、本日はこの辺で。
ごきげんよう、さようなら。

◎「ネコトバ。」のサイトはこちら↓

サイト掲載のものも一部書籍に載せていますが、書籍に掲載しているものはほぼ新作です。

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◎(2023.12.13追記)商業出版についての記事をFANBOXに書きました!

私の出版は「漫画家やイラストレーターや小説家としての出版とはちょっと違うしな〜」と思って、今まで商業出版の経験談はあまり公に出していませんでした。

が、私が経営するカウンセリングにちょこちょこ単行本を出版しているプロの商業作家さんがいらっしゃって、そのご相談を受けていたら「私みたいなイレギュラー商業出版者の体験談でも役に立つんだな」と感じたので、記事にしてみることにしました。

これから商業出版を夢見ているクリエイターさん達にもなにがしかのお役に立つかもしれません。ていうか、夢がガラガラ崩れたらすみません(笑)。
 ↓

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伊藤巴(ともえ)@漫画家×カウンセラー
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