あなたは一体、誰と戦っているのですか?
以前、カウンセリング中に表題の言葉を言ったことがあります。
相談者さんを責める意図などの他意はなく、素朴な疑問として何気なく発した言葉でした。
が、のちほどのご感想で「あの一言を言われて、ハッとしました」と言われたので、自分が思っている以上に衝撃的な言葉だったんだな〜、と気づいたのです。
まあ確かに、私自身も昔は意識せず他人と競争したり戦ったりしていた人でしたので、あの頃の私が言われても「ハッ」とする言葉かもしれません。
上記の言葉をカウンセリング中に言ったのは数えるほどですが、私はカウンセリングでもそれ以外の会話でも、よくこれを思うことがあります。
あなたは一体、誰と戦っているのですか?
◆負けないようにすることがクセになっている人々
私が一番「戦ってんな〜」と感じるのは、なんだかそこはかとなく“負けないようにしている”人々です。
冒頭で書いた通り、私は静かに鋭いツッコミをするタイプの人間ですので、「痛い痛い痛い!」と思って咄嗟に防御するのは分かるんですよ。
(そうならないように、痛そうな発言の前には「ちょっと厳しいこと言いますけどいいですか?」と前置きするんですけどね)
とはいえ相談者さんを言い負かすつもりはないし、そもそも勝負する気がないので(無駄だから)、向こうが一方的にファイティングポーズをとっていたり、「負けねーぞ!」となっているように見えるんですね。
カウンセリング業界では、“カウンセリングでカウンセラーに見せる態度は、普段の人間関係で見せる態度と同じものが出てしまう”と言われています。
つまり「私(カウンセラー)だから」そうしているのではなく、おそらくその人は、普段から「負けねーぞ!」という態度なんだと思うんです。
別に勝負を挑まれてもいないのに。
だから私は、「あなたは一体、誰と戦っているのですか?」と思うんですよね。
◆“無意識に戦っている人たち”の特徴
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