美人でもブスでも自信が持てなくなるのはなぜ?【ぱりこラジオ第12回】
毎週金曜20時にSpotifyで配信している「ぱりこラジオ」。
こちらは日常で気になる素朴な疑問や悩みを、心理学や私自身の経験をもとに解説していこうという番組です。
第12回は2024年3月22日(金)にアップしました。
こちらの再生ボタンを押すとここで直接聴けます。
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(Spotify版は第22回まで配信しています)
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※聴く前の注意事項について記事を書きました↓
そして今回も「音声を聴くのが苦手、文字で読むほうが楽」という人のために、文字版もご用意いたしました。
※前回分を先に読みたいかたはこちらから↓
それではどうぞー。
◆美人でもブスでも自信が持てなくなるのはなぜ?
今日も前回と同じく「2019年からやっている無料悩み相談に、今の自分で回答してみる」をやろう……と思ったんですけど、ちょっと趣向を変えてみます。
今回のテーマは「美人でもブスでも自信が持てなくなるのはなぜ?」です。
元々のご相談は、昔いじめで「デブス」「キモイ」と言われてから自分の容姿に自信が持てなくなったので、どうしたら自信が持てるか……という内容でした。
こちら、私のパートナーも付き合った当初からよく言っていたことです。
「学生時代にクラスの女子からキモイって言われてから容姿に自信が持てなくなった」って。
彼はそこにプラス「だから女が憎い」が入りますけど(笑)。
で、いっぽう私は、容姿を褒められるほうの人間でした。
なのに自分に自信が持てず、精神病になり、自殺未遂をし、クソみてーな恋愛を繰り返し、散々な人生だったのです。
ということは他人から美人と言われようがブスと言われようが、自信が持てなくなる人は持てなくなる、ということです。
何でそんなことになってしまうのか、幸せを感じるにはどうしたらいいのか、という話を今日はしていきたいと思います。
※2020年時点の回答はこちらで読めます↓
* * *
先ほども言った通り、私は「容姿を褒められても自信は持てないし、ガチの自殺未遂するほど不幸な人生」を送ってきました。
だから昔は、ぶっちゃけ「ブスだから自信持てないとか不幸だとか、ぜんぶ容姿のせいにしてんじゃねーよ。じゃあ私は何なんだよクソがぁ」と思ってたんですよ。昔はね!
けどこないだ、ひろゆきさん(2ちゃん創始者で論破王)のYouTubeをふと初めて見てみたら、こんな話をしていたんです。
これを聞いても怒りが湧かなかったのです。
なぜなら、今の自分は幸せ者だと思っているからです。
30代前半くらいまでは、さっき言っていた通りの不幸な人生だったんですけど、少なくともこの5年くらいは穏やかで幸せなんですよね。
もちろん人間なので悩みや苦しみが全くないとは言いませんが、30代前半くらいまでの私に比べたら、その10分の1か20分の1まで減ったと思います。
本当はもっとあるとしても、体感としてはそのくらいです。
えっ、じゃあ美人で生まれた女性はだいたい幸せになるって本当? と思ったんですよ。
ただそうすると、私のパートナーは自分の容姿が悪いと思っているわけじゃないですか。
私は彼の死んだ目とヒゲが似合ってる顔が素敵と思って好きになったんですけど、周りの友人からは「別にイケメンの部類ではない」と言われます。
ねえ、両方に失礼じゃない?
けどそんな彼も、私と一緒にいて楽しいし幸せだと言うんです。
容姿が良いと言われても悪いと言われても自信が持てない人は持てないし人生がきつくなるけど、同じく幸せにもなれるんですよ。
じゃあ自信が持てない人の共通点って何? って考えると、やっぱり親の態度かな〜、と思うんですよね。
私も彼も、幼少期に母親が離れていった経験があります。
別に私の母も彼の母も、私たちをまったく愛していないから離れていったわけではないと思いますよ。
けど子ども側はそんなことまで分からないので、「好きじゃないから離れたのかな?」って思うじゃないですか。
で、子どもって物事をシンプルに考えるので、「自分の顔がかわいくないから嫌われたのかな?」って思うじゃないですか。
容姿の悩みでカウンセリングに来られるかたもいらっしゃるんですけど、大体は「親に顔がよくないって言われた」とか「親が自分を愛していると思えない行動や言動をした」って言うんですよね。
だから容姿に自信を持つか否かって、小さい頃の親の態度がすごい影響するんじゃないか? と思いました。
しかしそれでも、幸せにはなれます。
どうしたら幸せになれるかっていうと、「こういう自分でも受け入れてくれるパートナーや友人を得る」ことで、幸せになれます。
もっと言うと、「自分を受け入れてくれるパートナーや友人を得るために、勇気を出す」ことで幸せになれます。
幸せになりたいなりたい言って不満そうな人って、結局、誰かが勝手に幸せを与えてくれることを期待してるんですよ。昔の自分もそうでしたけど。
でもそこまで仲良くなかった知人や他人と関係性を深めるには、自分から勇気を出して何かを言ったりアクションを起こすことが大事じゃないですか。付き合う時だってそうです。
で、いざ恋人同士や友人同士になったって、その関係性を維持するためのある程度の努力は必要じゃないですか。
厳しいこと言いますけど、そういうことをやりもしないでただぼーっと突っ立っていて、幸せになんかなれないんですよ。
たまに「努力してるけど幸せになれないんです!!」って言う人もいますけど、そういう人はたいてい努力の方向を間違っているだけなので、方向性を正せば幸せになれます。
たとえば私は昔、自分自身のレベルが上がれば幸せになれると思い込んでいました。
おしゃれや化粧を頑張って自分の容姿が良くなれば、練習して画力が上がれば、仕事ができるようになれば、お金がたくさん稼げるようになれば、幸せになれる。
そう思って全部やってきましたけど、全部手に入れてみても結局ダメでした。方向性が間違っていたのです。
しかし、何が間違っているのかを人に聞く勇気も出さないわけでしょ?
だからね、人は幼少期の親の態度とか過去のいじめとか色んなことで自信をなくして人生がキツくなるけど、勇気さえ出せれば、いつからでもやり直せると思うんです。
変なプライド出して誰にも頼らないで自分の考えだけで突っ走ってるから「不幸だ〜」って思うんです。もちろん他人の言いなりにばっかりなっている人も不幸になりますが、要するに「極端に走るな」ってことなんですよ。
そりゃ出力が0か100かだったら、ONとOFFだけ切り替えりゃいいですから楽ですよ。私も昔はそうでした。「自分は60とか70とかができない人間なんだ、できない人間なんだからしょうがねえだろ!」と思っていました。
できないんじゃなくて、勇気がなかっただけです。やりかたが分からないんだったら教えて貰えばよかったし、知っている人を探せばよかったんです。
でも人に聞く勇気も人を頼る勇気も人を信じる勇気も自分を変える勇気も何もありませんでした。だから人生がキツくて不幸だったんです。
というわけで、幸せになるために本当に必要なのは、親の愛でも容姿の美しさでもありあまる自信でもお金でもなく、つまんねープライドを捨てる勇気だと私は思います。
* * *
さて次回はゲストをお迎えして、spotifyのコメントでリクエストいただいた「仕事が続けられない」というテーマをもとにお話ししたいと思います。
よかったらSpotifyのコメント欄に今回のラジオの感想や、今後聞いてみたいテーマなどを残していただけませんか? お待ちしています!
(※noteのコメント欄は停止しております)
それではお届けしたのは、漫画家カウンセラー・伊藤巴でした。
ごきげんよう、さようなら。
※次の回は3月29日(金)20時に配信済みです。↓
明日(6月7日)も20時に新しい回を配信しますよ。
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