剣豪、フリーランス武士「宮本武蔵」が後世に伝えたかった生きざま ㉒
水の巻、詳細を読み解く
「足のつかい、事のはこび方」
ものごとを進める場合は
かかとを強くふむように
自分の信念を強く念頭におき
大小、遅速のちがいはあるが
自然に歩くくらいの気持ちで
左右の足をまえにだすように
進めるのがよい。
ものごとを上手く成し遂げるためには
陰陽ということが大切とされている。
陰つまり信念、目的
陽つまり策(作戦、策略)
この二つをバランスよく考慮し
ことを成功させるのである。
自分の信念、目的ばかりが先行して
相手に受け入れられないことは
よくあることだ。
また、
「策士、策に溺れる」というように
作戦、策略にたよりすぎて
自分ほんらいの目的、信念を忘れてしまい
望む結果をえられずに
失敗におわることも
よくあることだ。
「左右の足
どちらか一つだけが先行することは
よくないことなのです」
参考、引用「五輪書」神子侃訳 徳間書店