日本で意外と出会えないアレ
先日会社の集まりで訪れたレストランで久々にムール貝のワイン蒸しを口にした。
オレンジ色のプリプリとした身と出汁の溶けたスープが心に沁み渡り、数年前にパリで食べたムール貝を思い出さずにはいられなかった。
元はベルギーの名物らしいのだが、バケツいっぱいのムール貝が有名なレオンドブリュッセルというチェーン店は、パリでも何店舗かあったと記憶している。
付け合わせのフライドポテトもお酒に合う合う。
貝類は好き嫌いが分かれるが、好きな人はとことん好きであろうこの料理。
もれなく私もその虜になってしまった。
日本ではそこまでポピュラーではないムール貝。
少なくとも日本食でムール貝が必須の料理はないだろう。
そもそも国内にムール貝養殖の話も聞いたことがないし、スーパーの海鮮コーナーでもまずお見かけしない。
冷凍のシーフードとしてたまに見かける程度。
また日本でムール貝のワイン蒸しを提供するような飲食店を探してみても、首都圏のお高いレストランがポツポツとヒットするだけ。
それもメニュー写真を見る限り、本場の大容量バケスタイルではなく、華奢な皿に7〜8個盛られたものが多い。
結局ムール貝のワイン蒸しをバケツで食べるには自分で作るのが一番早いのかもしれない。