長編に憧れる文字書きの奮闘記【実践編】
はじめに
こんにちは。間(あわい)と申します。
まずは、前回の記事にたくさんの反応をありがとうございました。
今回は前回の記事で勉強したことを実践して長編を執筆した記録を書き記していきたいと思います。ここでは長編原稿の書き方についてだけしか書いていないので、実際に原稿を本の形にしたい方はこちらのnoteをご覧ください。
長編といいつつも……
まず最初に断っておかなければならないのですが、初めは五か月で十万字書くつもりだったのが、プロットを書いた時点で七万字の予定になり、完成した物語は二か月で五万字超となりました。そのため、この記事は「長期的なスパンで十万字以上もりもり書きたい!」という方には不向きかもしれません。
ただ、二か月(書いていたのはほぼ二週間)で五万文字を執筆できたモチベーションの保ち方などお役に立てる情報もあると思いますので、よろしければ最後まで読んでくださると嬉しいです。
効果があったこと
①プロットを書く
わたしはいつも即興で物語を紡ぎがちで、しっかりとしたプロットというものを書いたことがありませんでした。ですが、今回は私史上一番長い物語への挑戦だったので、孤独な原稿の道しるべとなるプロットを書きました。
実際に私がプロットに書いたことは、何章構成にするか、章ごとにどんな話を書くのか、そして各章のおおよその文字数でした。
といっても、すごくざっくりしたプロットです。どれくらいざっくりしているかというと、各章ごとにどんな話にするかはノートに二~三行しか書いていないです。実際には五章構成になりましたが、一章と五章(起承転結の「起」と「結」)の内容は変わらなかったものの、二章から四章の内容はプロットからかなり外れました。
ですが、スタートとゴールをちゃんと決めたことで寄り道しつつもしっかりと物語として完結させることができました。プロットから外れた部分も即興で文字を紡いだからこそのライブ感があって個人的には好きな仕上がりになりました。
そして勉強編で「初めは三行でもいいからプロットを書いたほうがいい」「どんなに短い物語でもプロットは必要」と書いてあったことの重要性を学びました。個人的には三万文字を超えてくると、プロットがないと厳しいな……と感じました。
ちなみにわたしはプロットを紙のノートに書きました。アイデアを出す上でノートの方がざかざか書き込んだり消したりが楽だったので。それと、私はプロットをたまにしか見返さないので、肝要な部分だけ執筆アプリのメモに写しておけば紙のノートでも十分でした。
②進捗をぷらいべったーで公開する
これが私には本当に効果がありました。
十二月のイベントに向けて、私は持病があって調子の浮き沈みが激しいことに加え初めてのイベント参加、初めての新刊ということもあり、七月から原稿を始めました。
最初はどこにも公開せず、黙々と書いていたのですが、途中で悟りました。このままでは一生原稿が終わらない、と。
というのも、いつもは書いてすぐにお話をアップロードしているので、「書いても反応のない原稿より、他の話を書きたい……」と思ってしまったのです。
このままではまずいと思い、「当日まっさらな状態で新刊を読みたい方は閲覧をお控えください」と注意書きをした上で、わたしは原稿の進捗をフォロ限でぷらいべったーにて公開することにしました。
そしたら筆がもう進む進む。どのくらい進んだかというと
7/2 執筆開始
8/11 ぷらいべったーに進捗を載せ始める
8/13 これまで書いていた分のストックが切れる
この間は持病の調子が悪化し休む
8/27 少しずつ元気を取り戻し、書いては載せるを繰り返し始める
9/4 8/27からほぼ毎日3000文字以上執筆し、第三章まで書き終わる(ここでぷらいべったーでの連載は終了)
9/5 第四章のR-18パートから孤独な原稿作業に戻る
9/7 勢いに乗り脱稿(約五万文字)
ぷらいべったーで連載をしたことで、フォロワーさんが閲覧してくださったり、スタンプを押してくださったり、感想を送ってくださったりと反応が来るようになり、私が勢いに乗ると一気に筆が乗るタイプなのもあり爆速で原稿が進みました。「原稿作業は地道で孤独なもの」という思い込みがありましたが、私のように進捗を公開したって良い!と今回の原稿作業で思えました。
どうしても周りのフォロワーさんが地道な原稿作業に耐えながら長い作品を完成させているのを見ると劣等感に苛まれることもありましたが、他人は他人、私は私。それぞれに合った執筆スタイルが確立できるといいんじゃないかなと思います。進捗公開、長めのサンプル代わりにもなるしおすすめです。
③とりあえずパソコンを立ち上げる
やる気が出るまで待っていると、一向に原稿は終わりません。
わたしはやる気が出るまでかなり時間がかかるので、とりあえずパソコンを立ち上げて椅子に座るところから始めます。そして執筆アプリを立ち上げて一フレーズだけでも書く。すると、気が進まなくても何となく書けるようになります。
大事なポイントは、毎日この作業を繰り返すこと。気が乗らなくてネットサーフィンをしてシャットダウンするだけの日があっても、十文字ぐらいしか書かない日があったって大丈夫。とりあえずパソコンを立ち上げて椅子に座り文字を入力する。これを繰り返していると不思議と筆が進みます。
おわりに
ここまで読んでくださりありがとうございました!このnoteが少しでも長編に挑戦する方への参考になれば幸いです。今回は五万文字という結果になりましたが、これからどんどん経験を積み重ねていって、いつかは十万文字を超えるような長編を書けるようにまだまだ努力していきたいなと思います。またいつか、文章を通してあなたとお会いできたら嬉しいです。
ここまで目を通してくださりありがとうございます!もし記事を気に入ってくださったら無理のない範囲でサポートしてくださると嬉しいです。