立候補者に女性のほうが多いことを残念がるバックラッシュ
島根の自民党男性県議さん、自党他党をあわせた県内の衆院選立候補者に女性のほうが多いことについて、残念との発言。
言うまでもなく、県選出の国会議員は男性のほうが多い。島根1区は自民前職高階恵美子氏、立民前職亀井亜紀子氏、共産新顔も女性で、女性対決となったわけだが、それについて「残念」という言葉はどうやったら出てくるのだろうか。意中の男性候補が党内の公認争いに敗れていたのか。漠然と残念に思っているのだとしたら、この県議さんはオールド・ボーイズ・ネットワークに囚われていると言うほかない。
なお石破総理は島根のお隣、参院選では合区扱いにもなっている、鳥取県の選出。だからこそ、上掲記事のイベントに石破夫人の佳子さんが登壇されていたのだろう。新首相選出時の記事によると、糟糠の妻というか内助の功というか、佳子さんは総理と比翼連理で地元の支持を集める存在のようだ。
推測するに、この県議さんの思い描く理想的な女性の活躍は、佳子さんのような夫への叱咤激励する姿なのではなかろうか。だから、女房のほうが前に出てくる風潮に残念という感想が生じたのでは。全く共感できないけれど。