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生殖や育児における男女の圧倒的不平等に思いをはせること

 ヒオカ氏の少子化に関する論考。全て的確な指摘で、ぐうの音も出ない。

 百田氏の発言の本質は、高齢出産のリスクを訴えることなんかではなかろう。(中略)発言の本質は、女性に子どもを産ませるためには女性の権利を制限していいという根深い女性蔑視と、少子化の原因は女性のみにあるという、女性原因論だろう。
(中略)
 妊娠・出産を経験しえない男性が女性の身体を語り、平然と女性がタイムリミットを知らず、無知で悠長に構えているから少子化になっているのだ、という思想に基づく発言を百田氏や過去にも政治家がしていることに、激しい憤りを覚えずにはいられない。

https://digital.asahi.com/sp/articles/ASSDS2DV4SDSULLI00HM.html

 百田尚樹氏や杉田水脈氏や麻生太郎氏の言説なぞ論外と切り捨てたいところだが、女性が与えられた責任を果たしていないというものの見方をしている人のなんと多いことか。
 「帝王切開って楽だよね」「つわりは病気じゃないから」「出産は命がけなんて大げさ」「女性の生理は、男性の射精や勃起みたいなものですよね?」という無理解は、日本の遅れた性教育が少子化をもたらしているという証左ではなかろうか。

 少子化の原因は、若い女性の意識や知識ではなく、社会システムとそれを牛耳る集団の意識にこそある。

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