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地域公共交通会議のコーディネーターのニーズ
連載「ニュータウンのいま」より名古屋大大学院の加藤博和教授のインタビュー記事。人口減少および残業規制など運転手の労務環境をめぐる状況によって、従来通りの公共交通を維持できなくなっている地域において、公共ライドシェアなどの取り組みが紹介されている。
早晩に自動運転によってすべての公共交通が置き換わるわけでも、皆がコンパクトシティの中心部に移住するわけでもないだろう。現在の住民に必要なサービスを提供することに割り切って、地域の実情に即した公共交通の再設計は、喫緊の課題だと感じた。
記事の最後で紹介されている加藤先生らによる「地域公共交通会議」コーディネーターの養成講座は、ネット検索したところ下記のようだ。
会議を運営できるコーディネーターが今後ますます必要になる。現状は足りておらず、私自身も23年度から、行政職員や交通事業者らを対象にセミナーを開き、養成を進めている。こうした機会も生かしてほしい。
加藤先生は「行政職員や交通事業者らを対象に」としており、実際のところ地域交通に通じている関係者はこれらのなのだろう。住民とも事業者とも利害を有しておらず地域交通に関心を持つ人として、交通ファン(ひらたく言えば鉄オタやバスマニア)が必要なスキルを身に着け、趣味と実益(社会貢献)を兼ねて、プロボノとして(必ずしもその自治体に居住していなくてもよいので)地域公共交通会議に関わってくれたらいいのではないかと思った。