[Next.js]プリレンダリングとは

プリレンダリング(事前レンダリング)

  • Next.jsの強力な機能の一つに、サーバーサイドでのページのプリレンダリングがあります。

  • これは、サーバー上でページのHTMLが先に生成されるということです。これにより、ブラウザがページを要求したとき、すぐにすべてのHTMLが送信されます。

  • このプロセスを「プリレンダリング」と言います。プリレンダリングされたページは、ブラウザによって読み込まれた後、JavaScriptによって「ハイドレーション」と呼ばれるプロセスを経て、完全なインタラクティブなページになります。

プリレンダリングのメリット

  • SEO(検索エンジン最適化)に有利:サーバーサイドでHTMLが生成されるので、検索エンジンがページコンテンツを簡単にインデックス登録できます。これにより、検索結果での表示が向上します。

  • 初期ロードの高速化:ブラウザが最初に必要なのはHTMLだけなので、ページの初期ロードが高速になります。これは特にモバイルユーザーや低速なインターネット接続を持つユーザーにとって大きなメリットです。

  • オフラインアクセスの可能性:適切に設定された場合、プリレンダリングされたページはオフラインでも閲覧できるようになります。これは、Progressive Web Apps(PWA)などの技術と組み合わせることで実現されます。


★Using Pages RouterとUsing App Routerとは


Using Pages Router (ページベースのルーティング)

Next.jsの主要な特徴の一つは、ファイルベースのルーティングシステムです。このシステムでは、pages ディレクトリ内の各ファイルが自動的にルート(URLパス)に対応します。たとえば、pages/about.js ファイルは yourdomain.com/about に対応します。これは、静的サイト生成(SSG)やサーバーサイドレンダリング(SSR)と組み合わせて使用されることが多いです。

Using App Router (アプリケーションベースのルーティング)

アプリケーションベースのルーティングは、プログラマティックなルーティングを指す可能性があります。これは、ルーティングロジックがより動的で、コンポーネントや関数を介してルートを定義・制御することを意味します。例えば、next/routernext/link を使って、アプリ内のさまざまなページ間でのナビゲーションを管理することができます。

「サーバーサイドでHTMLが生成されるので、検索エンジンがページコンテンツを簡単にインデックス登録できます」というのは、具体的には次のような意味です:



★復習



「サーバーサイドでHTMLが生成されるので、検索エンジンがページコンテンツを簡単にインデックス登録できます」というのは、具体的には次のような意味です:

サーバーサイドレンダリング(SSR)の概念

  • サーバーサイドレンダリング(SSR):このプロセスでは、ウェブページのHTMLコンテンツがサーバー上で生成されます。つまり、ユーザーがページにアクセスすると、サーバーはそのページの完全なHTMLを生成し、それをユーザーのブラウザに送信します。

検索エンジンのインデックス登録のプロセス

  • 検索エンジンのクローラー:検索エンジン(Googleなど)は「クローラー」と呼ばれるボットを使用して、インターネット上のページを定期的に訪れ、その内容を「インデックス登録」(検索エンジンのデータベースに保存)します。

  • HTMLの重要性:クローラーはHTMLコンテンツを読み取り、ページの内容や構造を理解します。この情報をもとに、検索エンジンはユーザーの検索クエリに対して最も関連性の高いページを決定します。

サーバーサイドレンダリングのSEOメリット

  • 即時利用可能なHTML:サーバーサイドレンダリングにより、クローラーが訪れたときにすでに完成されたHTMLが提供されます。これにより、クローラーはページのコンテンツをすぐに確認し、インデックスに追加することができます。

  • JavaScript依存の問題回避:クライアントサイドJavaScriptに依存するウェブアプリケーションの場合、クローラーがページのコンテンツを正しく把握するのが難しくなることがあります。これは、コンテンツがJavaScriptの実行によって動的に生成されるためです。サーバーサイドレンダリングはこの問題を解決し、ページコンテンツがクローラーによって確実に認識されるようにします。

この結果、サーバーサイドレンダリングを使用すると、ウェブサイトのページは検索エンジンによってより正確に認識され、検索結果での表示が向上する可能性が高まります。これは特にコンテンツ主導のサイトや、SEOが重要なビジネスにとって大きな利点です。

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