旅行記002

とても寒くなる季節に入ろうとしている。
転んで怪我をした肌が、すぐ乾燥して瘡蓋ができる季節になる。

あるの子は、転んでギャンギャンと泣いていた。とてもかわいそうだ。だけど、瘡蓋を夢中でポリポリとはいでいた。その子の顔は、どこか楽しげな表情だった。

なぜだろう?あんなに泣いていたのに、その傷は嫌いじゃないのかな?けど、その時間も楽しみの一つだったりするのかな?

僕にはわからないけど、その子の笑顔を見るとホッとした。

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