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思い・・・出した! が決め台詞のあのラノベ

 今回は、気が向くと何度も読み返してしまう、このラノベをご紹介。

 聖剣使いの禁呪詠唱(せいけんつかいのワールドブレイク)

 あわむら赤光 GA文庫

 たびたび現れる『異端者(メタフィジカル)』なる異形の怪物が人を襲う世界。

 人類はそれに唯一対抗出来る力を持つ戦士『救世主(セイヴァー)』たちの手で護られていた。 

 救世主は武器を持って戦う『白鉄』と、魔法を使う『黒魔』のどちらかの能力を持っている。だが唯一、2つの前世を持つ《最も古き英霊(エンシェントドラゴン)》と呼ばれる諸葉(もろは)は唯一、2つの能力を兼ね備ええている人間だった。

 【聖剣】と【禁呪】2つの最強の力を持つ救世主が仲間と共に『異端者』に立ち向かう!! 

 学園ラブコメもありきの中2ファンタジーバトル!

 最強主人公、最強の聖剣、最強の禁呪、前世の妹、違う前世の巨乳妻、とベタラノベ設定の見本市の様な学園バトルラブコメ作品です。

 物語の後半で、主人公が都合よく「思い・・・出した!」と前世の魔法や必殺技を思い出して、敵を撃破。というテンプレートが出来上がっています。

 全部が全部そうではないのですが、大体主人公がなんとかしてくれる。オチはみえみえ。悪く言えばワンパターン。

 ですが、それがいい!!

 前半でラブコメをし、中盤で小競り合い。後半で大ボスバトル。そして「思い・・・出した!」での必殺技撃破!(全部そうと言うわけではないです)

 安定のストーリー展開。安定のオチ。まるでかつてお茶の間で大人気だった『水戸黄門』の様な安心して観れる感。

 元気のないときや、あまり頭の働かない時などに、この本を読みます。安心して爽快なシーンを読めて心が癒されます。

 アニメでは(尺の都合で)あまり掘り下げられませんでしたが、主人公以外のキャラも個性的なメンツがいっぱい。

 個人的には『石動迅(いするぎじん)』というキャラクターが大好きです!

 天才肌で、学園でのリーダー的存在だった彼ですが、主人公の超絶的な強さを見せつけられる。どう合っても彼には勝てないと自覚させられてしまう。

 しかし、へこたれることなく、主人公に追いつきたい。肩を並べられるくらい強くなりたい。そう決心する彼は、年下の主人公に頭を下げて、研鑽を続けます。

 お話が進むに連れ、少しづつ強くなっていく。そんな彼の物語を追うのも、楽しみの1つですね。

 聖剣使いの禁呪詠唱は全22巻となっています。巻数が多いのですが、読みやすいので大丈夫です。気になる方はぜひ。

 

 

 

 

 

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