カーン首相、アフガニスタンで「他の選択肢はない」としてタリバンとの関わりを呼びかけ

2022年2月14日 16:31

2022年2月13日にThe News Internationalに掲載された記事（以下は原文の日本語訳）

イムラン・カーン首相は日曜日、「アフガニスタンにはタリバンに代わるものはない」ので、「世界が今持っている唯一の選択肢は、事態を前進させるためにタリバンと関わることだ」と述べました。

CNNのFareed Fareed氏との独占インタビューで、首相はパキスタンとアフガニスタン・タリバン新政権との外交関係、テロとの戦いの現状などについて語りました。

首相は、遅かれ早かれ、タリバンが約4,000万人のアフガニスタン人の幸福と未来に関わるものとして、世界に認知されなければならないだろうと述べました。

首相は、「アフガニスタンの4,000万の人々が、現在進行中のアフガニスタン情勢のために、悲惨な状況にある」とし、タリバン政権を嫌うことと、アフガニスタンの人々が「極度の困難」に直面していることからその福祉を考えることは別のことだと理解するべきだと述べました。

イムラン・カーン首相は「アフガニスタンは最悪の人道的危機に瀕している」と述べました。「このような状況を考えると、アフガニスタンでタリバンに代わるものはあるのだろうか？いいえ、ないのだ。」

首相は、タリバン政権を倒すと、アフガニスタンの人々にとってどのような利点があるのか、と疑問を呈しました。

イムラン・カーン首相は、「したがって、私たちにある唯一の選択肢は、（アフガニスタンの人々のために）タリバン政権と協力することだ。タリバンを門前払いすれば、国内が混乱するだけだからだ」と改めて語りました。

首相は、質問に答え、パキスタンはすでに300万人のアフガン難民を抱えており、これ以上受け入れる余力はないと述べました。

首相は、「アフガニスタンの人々は、タリバン政権の不承認と銀行システムの凍結により、深刻な影響を受けている」と言いました。

さらに、米国の対テロ戦争（WoT）が裏目に出て、世界中でテロリストを増やしてしまったと述べました。また、この戦争で8万人以上のパキスタン人が命を落とし、パキスタン国内で多くの犠牲者が出たといいます。

首相は、「パキスタンはアフガニスタンでの戦争で多くの自爆テロを目撃し、その矢面に立たされた。米国は無人機攻撃の実施方針を見直すべきだ。」と言いました。

中国のウイグル人ムスリムに対する処遇

中国のウイグル人ムスリムに対する処遇について質問されたイムラン・カーン首相は、パキスタンのMoinul Haq駐中国パキスタン大使が新疆ウイグル自治区を訪れ、現地の状況は「欧米のメディアで報道されるようなものではない」と発言していた、と言いました。

カーン首相は、占領下のカシミールで罪のない人々を大量虐殺するインドに対するパキスタンの非難と、新疆ウイグル自治区の問題を比較するのは公正ではないと述べました。

首相は、「占拠下のカシミールはパキスタンとインドの係争地であり、インドは民族義勇団（RSS）のイデオロギーによって支配されている。カシミール問題が解決されない限り、2つの核保有国の間で戦争が起こる恐れは消えない」と言いました。

写真：CNNのFareez Zakaria氏とのインタビューに答えるイムラン・カーン首相（右）（2022年2月13日、イスラマバードから）―RadioPakistan

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