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SO/WE呼称認定試験 一次試験対策 傾向と対策編

 JSAソムリエ•ワインエキスパート試験の一次試験を絶対に通過するための記事です。
 準備編をまだ読んでおられない方は是非まずこちらからお読みください。



前回一次試験において、CBTというシステム上傾向と対策を組むということが難しいとお書きしました。

 しかし実際には、出やすい国出やすい単元というものは存在します。

 出題率が高い部分に勉強時間を割き、そうでない部分を最低限に納めれば効率よく試験に通過できるでしょう。

それでは進めていきたいと思います。


CBTについて

 【敵を知り己を知れば百戦殆うからず】
まず一次試験どういうものか、理解するところから始めましょう。

 CBTとは「Computer Based Testing( コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、コンピュータを使った試験方式のことです。
何万問とある問題の中から受験生ごとにランダムに割り振られ、試験が作成されます。

 ソムリエ/WE試験は120問からなる試験です。このうち65%以上、つまり78問程度正答していれば合格ラインです。

 この120問の内訳を以下で説明して行こうと思います。

ワイン概論 10% 約12問

 さあ、ソムリエ試験を受験しよう!と勉強し始めた時に、いきなりこの単元がでてきて面食らった方も多いと思います。
 
 ブドウの生育やワインの醸造など、ワインについて根本的な部分の単元です。
ソムリエ、ワインエキスパートにおいて、基礎中の基礎となります。試験後にも必ず必要となる知識です。 

最優先で勉強するべき単元です。

重要度★★★★★


フランス 10% 約12問

 続いては言わずとしれたワイン大国フランスです。
 ワインといえばフランス!という方も多いと思います。
 実際ワイン用語もほとんどがフランス語で覚えることになるわけですからフランスとワインは切っても切れない関係ということはお分かりになると思います。

 一次試験においても約10%、12問は出題されます。今年から受験される方は、多いように感じたかもしれませんが、2年ほど前まではフランスだけで20%、さらに10年ほど前までは40%ほどフランスだけで出題されていました。
 
つまりフランスの重要度は年々下がってきています。

教本を見ればわかりますが、フランスの項目は膨大な量の情報があり、これらを試験までに覚えきるのは到底無理です。

よってフランスの中でも重要度の高い部分のみ優先的に勉強し、その他の部分は戦略的放棄、といきましょう。

フランス          ★★★★

 ボルドー        ★★★★★
 ブルゴーニュ      ★★★★★
 シャンパーニュ     ★★★★★
 アルザス         ★★★★
 ローヌ          ★★★★
 プロヴァンス•コルス     ★★★
 ラングドック•ルーション   ★★★
 ジュラ•サヴォワ        ★★
 南西地方           ★★

なおボルドーの格付けについては出題される可能性は限りなく低いとは思われますが、3級までの名前、4級は頭文字だけ覚えておきましょう。そこまで覚えていればもし出ても大体は、答えられると思います。
また5大シャトーは常識ですから、資格を取ったあと恥をかかないようにちゃんと覚えておきましょう^-^


イタリア 8% 9問

続いてもワイン大国イタリアです。
 こちらもフランス同様数年前までは30%以上占めるほどの超重要単元でした。
フランスとイタリアだけ勉強していれば合格するとすら言われていた時代です。
 しかし盛者必衰、イタリアも、年々重要度は落ちてきています。
 フランスと同じく情報量が膨大な割に配点は少ないので、重要な部分のみ優先的に学習しましょう。


イタリア      ★★★★

 ピエモンテ   ★★★★★
 トスカーナ   ★★★★★
 ヴェネト     ★★★★
 ラツィオ     ★★★★
 サルデーニャ   ★★★★
 シチリア     ★★★★
 ロンバルディア  ★★★★
 ウンブリア     ★★★
 その他の州      ★★

また、イタリアの州の場所とできれば州都までは覚えておきましょう。全20州ですから都道府県を覚えるより簡単です^_^


日本 8% 9問

意外かもしれませんが、ここで日本が出てきます。
ソムリエ協会会長に田崎氏が就任して以来、
【日本のソムリエたるもの日本のワインを語れなければいけない】
とどんどんと日本の範囲が増大し、重要度も増しています。

外国の横文字を勉強した後に、いきなり日本語がでてくると急に頭に入りにくくなりますが、頑張って覚えましょう笑

フランス、イタリアに比べると日本は物量に対して出題数が多いです。
つまり勉強のコストパフォーマンスが良い単元と言えるので、こちらも最優先で学習していきましょう。 

  日本      ★★★★★

  山梨      ★★★★★ 
  長野      ★★★★★
  歴史・概要   ★★★★★
  北海道      ★★★★
  その他の県     ★★★

スペイン 6% 7問

 ヨーロッパに戻りましてスペインです。
スペインのブドウ栽培量、ワイン生産量が多く順位に関する問題も多く出ます。酒精強化ワインであるシェリー酒や、スパークリングワインにあたるカヴァなどが主だった出題箇所になると思います。

 またテンプラニーリョの熟成規定などもややこしいですがしっかりと頭に入れておきましょう。

 スペイン ★★★★

ドイツ 5% 5問

 ここで頭を抱えている方多いと思います。しかしドイツは難易度の割に出題数は少ないコストパフォーマンスの低い単元です。
ドイツは最低限の学習で乗り切りましょう。

重要な箇所でいうと ワイン法、産地、品種など。
細かい畑の名前などは戦略的放棄して次の単元にいくのが吉です。

ドイツ ★★★

その他酒類概論・日本酒焼酎 5% 6問×2

 ソムリエはワインの専門家ではありますが、残念ながらワイン以外の酒類も学習しなければいけません。

 ビール・ウイスキー・カクテル・日本酒・焼酎・・・etc

ひとつひとつの情報量はそこまで多くありませんが、それぞれ独立しているため覚えづらい単元だと思います。

しかしここをしっかりと学習していれば、確実に得点源になります。
ワインしか飲まない!という方には苦痛かもしれませんが、ここは踏ん張りどころです^-^

その他酒類   ★★★★★
日本酒     ★★★★★
焼酎       ★★★★

新世界 諸国  25% 30問

フランス・イタリアの減った範囲にとって代わってどんどんと注目を浴びてきている新世界の国々です。

これらの国は比較的歴史も浅く、そこまで突っ込んだことは出題されません。

よって地理や品種などをしっかりと覚え基礎を固めることで大量得点が期待できます。

普段あまり飲まない国だからといって捨てるのは無謀です。サボらずに学習しましょう。

フランス・イタリアだけの時代は終わったのです。

アメリカ       ★★★★★
オーストラリア    ★★★★★
チリ          ★★★★
ニュージーランド    ★★★★
ウルグアイ       ★★★★
南アフリカ       ★★★★
アルゼンチン      ★★★★

旧世界 諸国  15% 18問

 フランス以東から黒海およびオレンジワインの流行が記憶に新しいジョージアまで続く国々です。

フランス・イタリア等とはまた違ったカラーで心が折れかけた方もいるでしょう。
これらの国々は一つの国に対して一問出題されるかどうかぐらいの出題率ですが、その分出される問題は簡単なものが多い傾向にあります。

 ここでいかに得点をとれるかで、合格率が明確に変わってきます。

諦めずに最後まで踏ん張りましょう。地理やブドウ品種など基礎的なことだけで十分です。 
 ただしハンガリー・オーストリアは複数問出題される可能性が高いです。重点的に学習しましょう。 

ハンガリー    ★★★★
オーストリア   ★★★★
ギリシャ     ★★★★
スイス       ★★★
ジョージア     ★★★
ルーマニア      ★★
モルドバ       ★★
スロヴェニア     ★★
スロヴァキア     ★★

料理 チーズ  5% 6問

郷土料理や地域のチーズなど。
残念ながら毎年必ず出題されます。

これらをしっかりと学習する必要はないと思います。捨てる戦法も大いにありだと思います。

ただしソムリエを受験される方は3次試験の論述試験に出題される可能性がありますので、さらっと目を通しておくぐらいはしておいたほうがいいでしょう。

料理    ★★
チーズ    ★★

ソムリエの職責・ワインの購入保管販売等 5% 6問

恐らくほとんどの方が一番最後に勉強する単元たちだとおもいます。

出題数も少なく影響力は低いですが、基本的に簡単な問題しかでないはずですので、完全に捨てるのはもったいないです。

できれば学習して確実な得点源にしましょう。


ワインの購入保管販売  ★★★
テイスティング     
★★★
ソムリエの職責      
★★

 まとめ

こちらの記事を見ていただければ、
出題数の割合がイコールで学習の優先度ではないということがお分かりになったと思います。

 結局のところ全ての単元を満遍なく学習しなければいけないということになりますが、まずは一度範囲を一周することが重要です。

 次の記事では具体的な学習法について書いていこうと思います。

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