本を読みたいけど、結局今夜も寝てしまう。
深まる秋。
Twitter上に広がる、いろんな人の花や風景の写真に季節の移ろいを感じられて楽しくなる。
が。
季節の変わり目ですから。
それはもう、こちとら大変です。
日本の四季はとても好き。とはいえ、ここ数年は夏と冬の二季になってるように感じる。
そんな急激な季節の流れに、昔よりもついていけなくなって来ている(もちろん年齢的なものもあるだろうけど)。
なんと言っても、朝晩と日中の温度差!!
お天気コーナーの人が言う
「温度差が大きいですから体調にお気をつけくださいね」に対して
「気をつけててもしんどくなるときはどうすれば良いのかも教えてくださいませんか!」とテレビに向かって突っ込んでしまう。
ここ最近は不整脈が増量キャンペーンをし、毎月のお客さんは予定よりも10日は早くやってきて、なにより毎日頭が痛い。偏頭痛のようで偏頭痛と言い切るには控えめな痛さ。
あとは軽~い目眩とときどき耳鳴り。不整脈うんぬんはともかくも、目眩と耳鳴りは更年期ってことで良い気がするけど、ハンサム主治医は「まだ早い」と言ってくれるので違うんだろう。
胃腸の具合だっておかしい。
もうあっちもこっちも不具合発生中だ。
このやるせなさ、どうしてくれようか。
そして私は昔から痛みに弱くて、頭痛が一番鬱陶しい。
もう何をするにも嫌になる。
こんなふうに文字を打ち込むのも辛いのだけれど、この数日でかなり落ち着いてきた。冷えることに体が慣れてきたのかもしれない。
でもほとんどの時間、私はこのしんどさが私の中から通り抜けてくれるのを願って、ただぼんやりと過ごすことしかできない。
…あ、ごはん作ったりはするけどね。
こんなとき、私は自分が「もったいない時間の使い方」をしているなぁと、なんだか残念な気分になる。
例えば今のような秋。読書の秋。
今は読書週間らしいので、なおのこと読書がしたくなる。
だけど結局読めずに終わる。
--------------------
ところで、皆さんはどのくらい本を読まれるのだろうか。
私はこれまでほとんど本を読んできていない。
エッセイや映画等の原作本(例えば東野圭吾の「容疑者Xの献身」や山崎豊子の「沈まぬ太陽」みたいなもの)はそれなりに読む。
中学生の頃はコバルト文庫の本が好きだった(特に藤本ひとみや前田珠子)。
比較的読んでるのは吉本ばななに江國香織、村上春樹あたりかと思うものの、いずれも全ての出版本を読むわけじゃない。齧る程度と言っていい。
そして一番問題なのはこれ。
昔から読み継がれているような、本好きなら必ず通るであろう作品を私はほぼ読んで来なかった。
自慢にするのもどうかと思うが、中学生の頃夏目漱石の「吾輩は猫である」を読破できなかった。三分の一程度読み進めて諦めた。そんな調子なので読書感想文は雰囲気で書いたのだけど、それを国語の先生に褒められとても申し訳ない気持ちになったことがある。私は読んだフリが上手いらしい。
それでもまぁ良いかとたまに好きな本だけを手に取って来ていたけれど、最近少し考えが変わってきた。
このままでは良くない。
みんなが知っていることを知らないままなのはちょっと惜しい気がしてきた。
だって読書は本来、体力がなくともできることのはず。他の人と同じようにできる数少ないことをそのままにするなんて、惜しい。
すっかり大人で人生も折り返し地点がとうの昔に過ぎてる私は、だから今、いろんな本を読みたいと思っている。
読書は楽しい。それはわかっている。
本を読むといろんな世界に飛び込めるし、発見がある。
ならばみんなに愛されている本をたくさん読むことで、私はまだいろんな視点を持てるんじゃないかしら。そんな風に期待する。
☆
どっこい体調不良のとき、私はたちまち本が読めなくなる(テレビドラマなども観れなくなる)。
伝わりにくいと思うのだけれど…「話の筋を追う」という行為がとても疲れるのだ。
というわけで、本がちっとも進まない。
どうにも集中力が続かなくなる。
入院中もそんな調子であまり本を読むことができない。
マンガの中で、入院中の綺麗な人が本を読んでいる…という描写を見かけることがあるが、私は「この子凄いな。その集中力が羨ましい…」とつくづく思う。
そして、読もうと思う本を手にしても文字を追えない自分が情けない。
こんなことを書いていると
「こっちは本を読むどころじゃないのよ、仕事があって、子育てもしているんだから」という声が聞こえそう。
いやほんと…こんなにぼんやり過ごしているのが申し訳ないと思っているんですよ私も。
時間は無限じゃないのに、どんどん私の中から無駄にこぼれ落ちていく気がする。本を読むこともままならず、何の成果を上げることもなく毎日がただ過ぎていく。昔よりもその速度は速くなっていて、ときどき怖くなる。
だけどそんなことばかり考えていると、自分がものすごく価値がない人間に思えちゃうのでよろしくない。
仕事に関しては、夫の
「毎日ごはん作って、家も頑張って掃除してくれるでしょ。入院せず家にいることがなによりの仕事」
という、大変ありがたい言葉に甘えている。
子育てに関しては、できればしたかったけれど妊娠出産できないものは仕方ない。
もちろん社会の一員として子育てに参加できることはあるはずで、そのように心がけているつもりだ。小さな子たちは宝物だ。
でも実際のところ子を持てない切なさのようなものがあるのも本当なので、この無駄とも思える時間は「産めなかった私」に与えられた「もれなく当たる!あなたのぼんやり時間の保障」ということにして受け入れている。
毎日ぼんやりしやがって呑気なもんだなぁ、と思う人もいるかと思うけど、こちらとしてもその「ぼんやり過ごす」ことに対してそれなりに悩んではいるのだと知ってもらえたら嬉しい。
☆
なんじゃかんじゃ言ってるけど、要するに私はもう少し、なんとか本を読みたいと思っているのだ。
でもたくさん読むことは難しそうだ。
気になる本を手当たり次第に読むのも一つだけれど、本屋や図書館には本が山ほどあってよくわからなくなる(それに今は外出が難しい)。
だからここは一発、いろいろと経験や知識を持っているこれを読んでくださっている人たちに頼ろうと考えた。
この記事を読んでくださったあなたのお薦めの本を、ぜひ私に教えてください。
…ただし読み切れるかどうかは別なので、感想は求めないでくださいね。これでも、気持ちは読む気満々なんです、ハイ。
☆
季節の変わり目、人によって状況は異なるでしょうけど、お互いなんとか乗り切れますように。