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植物少女/読書感想文
「植物少女」朝比奈秋/朝日新聞出版
すごい本だったな。
最初の感想はこの一言に尽きる。
「本の概要」としてAmazon上にも書かれているので内容に少し触れると、主人公(美桜)の母は彼女が生まれたときから植物状態で寝たきりであり、その美桜の成長と母との生活が描かれている。
さて、感想を述べる前に一つだけ。
この本では特に説明が述べられていないが「植物状態」は「脳死」とは全くの別物である。
ここ
読書感想文【護られなかった者たちへ】
護られなかった者たちへ(中山七里 NHK出版)10月1日から公開される映画の原作。
本を読む前から、ミステリーであること、生活保護に纏わることが事件に大きく関わるのだとわかった上で読んだ。
あらすじを書こうかと考えたものの、ミステリーは多くを知らないまま読む方が面白いと個人的には思っているので、やめておく。
ハラハラドキドキ、ミステリーとして存分に楽しんだ。
けれど何よりも私を揺さぶったの
「じりつ」についてのアレやコレ
障害や疾患を持ちながら働いている人や一人暮らしをしている人を、私は凄いなと思い、尊敬する。
その人たちが働くこと、一人で生活すること…いわゆる「自立している姿」に、疾患や障害のある子の親御さん、若い当事者さんは励まされて勇気をもらうことだろう。
「私ができるのだから、努力すればあなたもできるよ」と言われるとやる気が出てくるかもしれない。
彼らは本当にたくさんの努力をして現在の状況にある。
そして
Twitterではお知らせしましたが、ひっそり毎週木曜日に更新していたnoteの更新を不定期にします。また更新したら読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします。
別人になれなかった話
Twitterを始めるとき、私は心疾患である私をちょっと忘れたかった。
この頃私は、Twitterを始めようと思うくらいの心のゆとりはあるものの、体調が落ち着いているとは言い難い毎日で、自分が心疾患であることにうんざりしていた。
別人になりたい体のことを抜きに誰かと話をしたい。
この悶々とした気持ちをどこかで発散したかった。
どうせなら心疾患である私を知らない人と話がしてみたい。
何と言っても
今日は木曜日。木曜に更新すると決めていますが、大晦日はそれぞれの時間があるだろうからと書きませんでした。
書きたいことを書くというのは難しくて、苦戦することも多いのですが…もう少しだけ書きたいと思っています。
来年も宜しくお願い致します。
おかねのはなし(後編)
前回、疾患や障害のある子や人が生活するためにはどのくらいお金がかかるか、と言った話を自分の体験を踏まえつつ書いた。
疾患や障害のある人(子)が生きていく上で、医療費助成を始めとする社会保障制度を利用しているのは事実だ。
一方で、そうした制度は国民の保険料や税金から賄われており、だから「我々の金を湯水のごとく使って」という批判がある。
けれど私(たち)はその制度の多くに感謝しつつも、決して楽にのら