塩素の匂いとチョコミント
チョコミント、と言われて思い出すのは、
あの自動販売機、”セブンティーンアイス”という人も多いのではないだろうか。
少なくとも、私にとってはそうだ。
3歳の頃からおよそ10年間に渡って通い続けた
スイミングスクールの待合ロビーに、 その自動販売機はあった。
毎回ではないが、
月に1回程スクール後に買ってもらえるアイスは、
小さな楽しみの一つだった。
チョコミントのフレーバーを、
好んで食べる程ではなかったが、
限られた選択肢の中から半年に1回ほどは選んでいただろうか。
中学生になり、スイミングスクールを辞めてからは、
もうずっとチョコミント味の何かを口にすることはなくなっていた。
2年程前にチョコミント味が流行った時も、
特に食べてみようとは思わなかった。
KALDIでこのドリンクを見かけた時、
一度は前を通り過ぎたが、
パック飲料とは思えない凝ったパッケージデザインと 、
そのお手頃価格に惹かれ、
気がついたら、かごに入れていた。
冷蔵庫で十分冷やし、忘れたころに飲んでみた。
濃厚なチョコレートの味わいの、
0.8秒後にやってきたミントの爽快感と一緒に、
あのスイミングスクールの情景が蘇ってきた。
塩素の匂いとセブンティーンアイス。
懐かしくなって検索してみたら、
あのスイミングスクールは
もうしばらく前に潰れてしまったらしい。
幼かった私を可愛がってくれたあの先生は元気だろうか。
◎KALDI オリジナル チョコミントドリンク 200ml
価格:110円(税込)