2023年 中山記念・展望

中山記念の展望をnoteに纏めてみることにしました。
来週には弥生賞(今年のクラシック戦線で個人的に一番推しているキングズレインが出走します🐴)が控えているため、ここで応援資金を稼いでおきたいところです。
※2/24 キングズレインは熱発のため弥生賞回避が発表されました( ;  ; )

まずは簡単にレース傾向を整理し、次にそれを踏まえた印と見解をタラタラと書き連ねていきます。

レース傾向

①コース形態

本レースは中山・芝1800mという舞台で行われる。4つのコーナー、直線は短めの310m、急坂スタート・ゴール前にも急坂。
これらの特徴から基本的に先行馬有利となっている。ただ、最初のコーナーまで205mと短く、外枠からポジションを取りに行こうとするとかなり足を使わされるため、内枠の先行馬が強い。開幕週のイン前有利の馬場もその傾向を後押ししているか。

②ラップ

ラップの傾向としては
序盤:遅い
中盤:速い
終盤:遅い

といったラップで構成されることが多い。その理由は上述のコース形態にある。
最初のコーナーまでが短いので序盤はペースが上がらず、向正面の直線〜3、4コーナーの緩い下り坂でペースが上がっていく。終盤は短い直線や上り坂の影響でそこまで速くならない。(ここ数年はパンサラッサやバビットといった特徴的な逃げ馬の存在によって2Fからペースが上がっていることもあるが。)
参考として、過去11年のレースラップをまとめたものが以下の表である。

中山記念 過去11年レースラップ


以下はわかりやすいよう平均ラップだけ抽出したもの ↓

中山記念 過去11年の平均ラップ推移

逃げ・先行馬が揃った今年の中山記念も、中盤は締まったラップになると想定したい。

展望

①印・買い目

◎6.ソーヴァリアント
◯11.ヒシイグアス
▲4.ドーブネ
△1.ダノンザキッド
△13.ラーグルフ

  • 単勝:◎

  • 馬連:◎−◯▲(2点)

  • 三連単:◎→◯▲→◯▲△△(6点)

オッズ次第で買い目を変更する可能性はあるが、とりあえず単勝と馬連が本線予定。
先行脚質で攻め切りたい。過去傾向からも、後ろからの馬が全くダメというわけではないが、強い先行馬がいるなら素直に従うのが吉と判断。
内枠が良いと言っておきながら外枠にも印を回しているのは、土曜日時点ではトラックバイアスとしての内外の差はあまり感じなかったため。(ポジション争いという意味では響いてくるかもしれないが。)

②見解

◎6.ソーヴァリアント

本命はソーヴァリアント。本馬の最大の強みは後半力であり、利尻特別でのレースラップ(後半5F 57.1:12.0-12.0-11.3-10.9-10.9)は破格すぎるパフォーマンス。では、前半速い流れではダメかと言われれば全くそんなことはない。チャレンジC(2022)では2〜8Fで一度も12秒台を踏まないタイトなラップを前受けし堂々と勝ち切った。非常に総合力の高い一頭と言える。先行タイプなので大崩れするシーンも想像しづらく、軸として最も信頼できる。距離短縮で初めての1800mも、本馬の気性面からはむしろプラスかと。
また、馬場も不問。不良馬場で勝ち上がり、低クッション値の札幌で圧倒的に強かったことからある程度馬場を選ぶタイプに見えたが、チャレンジCでは高クッション値にも適性を示した。開幕週でクッション値10超えの中山にも十分対応可能だろう。

◯11.ヒシイグアス

対抗にはヒシイグアスを据える。本馬の特筆すべき特長はペース耐性。一昨年の天皇賞・秋のような、スローからの切れ味勝負では一線級からは一枚落ちる印象も、タイトなラップを刻むレースには滅法強い。(例:2021中山記念、2022宝塚記念)単純な切れ味勝負にはならないと想定する今回も当然、高い評価が必要となってくる。
また、本馬は圧倒的に高クッション値に強い。(2021中山記念12.2、2022宝塚10.2)今年の中山記念も、2021程の異常馬場ではないが当日朝10.0発表と高めのクッション値での開催のため、適性的にも好走条件は整っている。
休み明けと馬齢的にどうかが読みきれないが故に本命にはしなかったが、能力値・適性だけで言えば勝ち負け必至。

▲4.ドーブネ

単穴にはドーブネを。本馬の得意パターンはスローに落とし込む逃げ。特に、武田尾特別でのスロー逃げ→上がり3F32.9で後続を突き放したパフォーマンスは圧巻。前走の白富士Sも逃げて最後の1Fは止まり気味だったが、そこまではむしろ突き放す勢い。距離的にはベストな舞台に戻ってきたと言える。また、白富士Sは相手関係的にもサリエラ、ヤマニンサルバムなど申し分なく、レースレベルは担保されている。
枠順的に逃げの手を打つかもしれないが、2走前の逆瀬川Sを見れば分かる通り、折り合いも良化していて前に馬を置く競馬も可能。外からトーラスジェミニやショウナンマグマが被せてきても名手・武豊Jを背に柔軟に立ち回れる。
今回想定する中盤負荷展開に耐え得るかは未知数も、有力な逃げ・先行馬として抑えておきたい一頭。

△1.ダノンザキッド

気性的に本命で買うのは怖いが、能力は確実にある。差しでも、先行でも決め手のある優秀な馬。中山が不得手と言われることもある本馬だが、中山での戦績にムラがある原因の一つはクッション値にあると考えている。本馬は高クッション値の方がパフォーマンスを発揮できるタイプで、1着の2020ホープフルS、3着の2021弥生賞はそれぞれクッション値が10.5と10.2。それに対し、惨敗を喫した皐月賞当日朝のクッション値は7.9発表。2022中山記念ではクッション値10.1の条件下で7着に敗れているが、外枠(16頭立て15番)、飛び上がり最後方スタートと言い訳可能。
最内枠かつ高クッション値の今回は中山でも好走可能と考えるが果たして。

△13.ラーグルフ

前走は中山2000の重賞勝ちだが、ラップ的には2走前の甲斐路Sの方を評価したい。中盤の締まったハイペースになっても最後まで伸び切れるのは好印象。ニホンピロスクーロの大逃げによる副次的なものだがタイムも優秀。
(甲斐路S 1:58:0/13.1-11.3-11.2-11.0-11.3-11.6-11.9-11.6-12.6-12.4)
また、走法もピッチ寄りで中山向き。
外枠は痛いが、能力・適性的には馬券圏内あっても。

以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました!


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