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国語の作文課題「私の家で、前に飼っていた金魚と、今飼っているコイ」

4年3組 パジャマで暮らしたい

私の家には金魚がいました。コメットとデメキンです。デメキンは赤色と黒がいました。お父さんが金魚を買ったので、お父さんが毎朝エサをやっていました。日よう日になると水そうのそうじをする時もありました。金魚はとてもかわいかったです。

私は夏休みにおじいちゃんの家に行った時、川でタガメをとってきました。私の家にかえってきてからタガメを金魚の水そうに入れると、次の朝、金魚がぜんぶいなくなっていました。なぜだろうと私はとてもふしぎに思いました。すると、タガメの口から金魚のしっぽが見えました。

私は、金魚がタガメに食べられたとわかりました。とてもかなしかったです。タガメをとってこなければよかったです。金魚の水そうに入れなければよかったです。金魚のみんな、ごめんなさい。

お父さんは「食物れんさだよ」とおしえてくれました。私たち人げんが、牛やブタや鳥の肉や、魚を食べることと同じだとわかりました。タガメは魚を食べるそうです。ちょっとこわいなと思いました。

お父さんが次に飼ったのは、コイでした。コイは10cmくらいの大きさで、5ひき買いました。はじめは金魚だと思ったのでお父さんに聞いたら、コイだと言いました。金魚とそっくりでした。

でも、小学校の池にいるコイはとても大きかったので、お父さんの買ってきたコイも大きくなるんじゃないかと思いました。お父さんに聞くと「エサをたくさんあげなければ、大きくならないよ」と言いました。わたしはホッとしました。水そうより大きくなってしまったら、困ると思ったからです。

毎朝お父さんはコイにエサをやります。私が気づいたのは、金魚とコイは、エサの食べ方がちがうところです。

金魚はエサを入れると、しっぽをバタバタさせながら水の上にずっといて、口をパクパクさせています。でも、コイは初めは水そうの下の方にいて、それからエサのほうへ、すごいスピードで上がってきて、エサをバクっと口に入れます。そして、水そうの下へ帰ってエサをモグモグ食べます。これをくり返します。

バクっと食べる時に、とても大きな音がします。私はとてもびっくりしました。金魚はそんなに大きな音がしませんでした。形は似ているけど、ちがう生き物だとわかりました。

コイは5ひきいます。5ひきとも性格がちがうみたいです。とくに2ひきの性格がおもしろいです。白色のコイはシロちゃんと名前をつけました。赤のコイはアカちゃんです。ほかの3ひきは、黒白赤のブチもようで似ていて、どれがどれかわからなくて名前がつけられませんでした。

シロちゃんはマイペースです。水そうにエサを入れるとシロちゃん以外の4ひきはすぐに食べるのに、シロちゃんはおそいです。それに、シロちゃんは食べたつもりでも、本当は口に入っていないです。エサの場所を間ちがえるみたいです。シロちゃんはほかの4ひきに比べて、エサを食べる量が少ない気がします。すぐに弱ってしまうんじゃないかと、心ぱいです。

シロちゃんだけが食べられる、シロちゃん用の水そうがあればいいのかもと思ってお父さんに言ったら、お父さんは「それじゃあシロちゃんがひとりぼっちで、かわいそうだよ」と言いました。私もそう思ったので、シロちゃんがたくさんエサを食べられるように応えんすることにしました。

アカちゃんは、ほかの4ひきとケンカをします。アカちゃんの前に、ほかのコイが来ると、アカちゃんはそのコイを追いかけます。私にはアカちゃんがとても怒っているように思います。なんで怒っているのかは、私はアカちゃんじゃないからわからないけど、たぶん「ぼくの前に来るなよ、じゃまだ」と思っているのだと思います。

アカちゃんには、ほかの4ひきと、なかよくしてもらいたいです。どうすれば、なかよくなるのかわからなかったので、お父さんに聞きました。お父さんは「人げんのことばがコイにはわからないから、むずかしいね」と言いました。ことばがわかれば、ケンカしちゃダメだよってアカちゃんに言えるのになと思いました。私は見ているだけで、なにもしてあげられません。

アカちゃんだけ、ほかの水そうに入れるのも、やっぱりかわいそうだと思うので、5ひきみんながいっしょの水そうにいるのがいいと思います。アカちゃんの前に他のコイがいかなければ、アカちゃんは怒りません。

みんな性格がちがうけど、毎日いっしょにエサを食べて、いっしょにねています。私は毎日、コイを見るのがとても楽しいです。5ひきはあまりピッタリくっつき合うことはしません。でも、同じ水そうにいます。みんないつまでも元気でいてほしいです。

(おわり)