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2025年 年頭所感

Pairs(ペアーズ)を運営する株式会社エウレカの山本です。2025年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

​​​​昨年は、日本の社会においてマッチングアプリが一般化した年でした。こども家庭庁が8月に発表した調査によると、マッチングアプリを出会いのきっかけとして結婚した人の割合が4人に1人以上にのぼり、ライフステージの選択肢の一つとして定着している状況が広く知られることになりました。マッチングアプリの普及とともに歩むペアーズも、2012年10月のサービス開始から12周年を迎えています。

こども家庭庁の調査結果

ペアーズはマッチングアプリを通じて、誰もが自分にとって最適な人と出会える世界を目指しています。その信念から昨年、ペアーズのヴィジョンを「誰もが、出会うべき人と出会える世界をマッチングアプリで実現する。」に変更しました。2012年から、マッチングパフォーマンスの向上と安心・安全な出会いを実現するために走り続けてきたペアーズがもっと進化して、出会いを望む誰もが、頑張らなくても「出会うべき人」と出会えるようになれば、 それは使う人にとっても、この世界にとっても幸せなことであるはずです。

本音と建前が引き起こす恋のミスマッチを解消する「本音マッチ」

「出会うべき人」と出会える世界の実現を目指し、4月に公開した新機能が「本音マッチ」です。この機能では、16個の本音の項目から最大3つの回答(二択)をペアーズにだけ伝え、その非公開の本音をAIが分析し、相性の良い相手を毎日10人までおすすめします。相手にどう思われるかを気にしてプロフィールに本音を書けないユーザーの課題を解決し、ミスマッチをなくします。

2024年4月に提供を開始した「本音マッチ」

サービス開始当初から、非常に多くのペアーズユーザーに「本音マッチ」を利用いただいており、8月にはユーザーの回答結果を男女別に集計したデータから読み解いた、恋愛の価値観を公開しました。回答データの一例では「日常的にランチに1000円以上払うのは?」という質問に対して、「あり」「なし」の回答が男女ともに50%前後の結果になりました。交際後に日常生活における価値観のズレが発覚すると、ボディーブローのように効いてきます。こうした価値観の違いに関する“みんなの本音”が透けて見えるデータは、今後も異なる切り口で皆さまに公開していきます。また「本音マッチ」を使って二人の男女が本命の相手に出会う過程を描いた新CMの放映も12月にスタートしています。奇跡のような確率で価値観がマッチする「本音マッチ」による出会いを、2025年も創出します。

コラボレーションが生んだ、オフラインの出会い

アプリ事業者として日々機能の拡充や改善に取り組んでいますが、ユーザーがワクワクする、楽しいアプリの環境作りも、ペアーズとして欠かすことは出来ません。その一つが、さまざまな企業パートナーとのコラボイベントです。

化粧品メーカー「コーセー」と実施した「夏の垢抜け講座」では、第一印象アップのためのメンズメイク講座を6月から7月にかけてオンラインで2回、最後はオフラインイベントをMaison KOSÉ銀座で開催しました。続く8月にもカラオケチェーン店「カラオケまねきねこ」と「カラオケ好きマッチングイベント」を実施し、カラオケまねきねこ 渋谷本店にペアーズユーザーを招待してゲームやプレゼント抽選会による、リアルマッチングの場を設けています。

ペアーズが実現したオフラインの出会いの場

また、ファッションビル「ルクア大阪」と11月に実施した「Me2(ミートゥー)」では、定員に対して10倍以上の応募が集まる盛況ぶりでした。参加した男女間の交流を演出するゲーム企画や、ペアーズコンシェルジュによる恋活・婚活の相談会も、来場者アンケートで高い満足度を得る結果となりました。

マッチングアプリの定着と、自治体連携の広がり

マッチングアプリが一般化したことで、企業コラボはもちろんのこと、連携協定をはじめとした自治体との連携例も約20例まで広がりを見せています。連携協定は3月に福井県敦賀市、5月に秋田県大仙市11月に兵庫県姫路市と締結したほか、5月には静岡県湖西市長をお招きしたメディア説明会を開催、10月には奈良市と開催した「ペアーズ恋愛ゼミ」で奈良県警との協力による安全啓発も実施しています。

奈良市と開催した「ペアーズ恋愛ゼミ」における奈良県警の説明

また、私が代表理事を務めるマッチングアプリ・サービスの業界団体「一般社団法人結婚・婚活応援プロジェクト​​(MSPJ)」の活動では、東京都が開催した「結婚おうえん TOKYO ミーティング」(第1回第2回)に出席し、安全・安心な婚活をテーマに小池東京都知事と意見を交わしました。MSPJにおいては引き続き、マッチングアプリ業界の健全な発展を目指すとともに、日本の少子化・未婚化対策への貢献を目指し活動してまいります。

安全な出会いの実現に向けた、第三者認証とユーザーの啓発

新機能の提供やパートナー連携という、ユーザーが楽しく快適に過ごせる仕組み作りと表裏一体で、ペアーズはユーザーの皆さまが安心・安全にサービスを利用できる環境作りも最優先課題として捉えています。

その一環として、特定非営利活動法人 結婚相手紹介サービス業認証機構(以下 IMS)が定める安心・安全なネット系婚活サービスの評価制度「インターネット型結婚相手紹介サービス業認証制度」において、認証(マル適マーク)を8月に更新しました。IMSは2009年3月に設立された中立・公平な認証機構で、「インターネット型」結婚相手紹介サービス業認証制度ではユーザーの安心・安全な出会いに向けた5つの基準「サービス内容」「適正な契約・関係法令遵守」「情報セキュリティ対策」「不適切な利用者の排除に関する基準」「不適切な事業者の排除に関する基準」を設けて、事業者が基準を満たしているか審査、認定しています。ペアーズは2026年8月15日まで認証期間を更新しており、ユーザーの安心・安全な出会いに向けた基準を満たす環境作りを、今後も進めてまいります。

IMS認証を2026年8月まで更新

加えてペアーズは、ユーザー啓発の一環でマッチングアプリの安全啓発強化月間を開催しました。これは、世界中で社会問題化しているロマンス詐欺について、より多くの人がこの問題を認識し、詐欺被害を防止できるように制定された「世界ロマンス詐欺防止デー」(10月3日)にあわせて実施しました。SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺に関する見識を有する専門家と共同で制作したコンテンツをセーフティセンター「SNS型投資・ロマンス詐欺にご注意ください」に公開したほか、ロマンス詐欺の実態と被害を防ぐあり方についてメディア向けのトークイベントを実施して、アプリ内外における啓発活動を強化しています。

マッチングアプリの安全啓発強化月間においてトークイベントを実施

人生に「あってよかった」と思ってもらえるものを。

ペアーズのミッションである「人生に「あってよかった」と思ってもらえるものを。」は2025年も変わることなく、ユーザーの皆さまにその思いを抱いていただけるように、プラットフォームをさらに研ぎ澄まし、出会うべき人との出会いを実現してまいります。本年も引き続き皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社エウレカ
代表取締役CEO 山本竜馬