4話_少年時代➂

中学時代。

そこではこれまで小学生の時に出会わなかったような人種の人たちに出会う。所謂、不良という人たち(たぶん、小学校にも予備軍はいたのだろうけど……)。
初っ端のクラスで知り合ったT君は衝撃的だった。今までに出会ったことのないタイプの人種で、どういう育ちをしたらこう育つのかなぁと今でも思う。まぁ僕が人をとやかく言えた義理はないが……。

彼からは良くも悪くも学ぶことが多かった。良いほうにはキャラクターの解放。「あぁ、もっと自由に良いんだ」と徐々に影響を受けていった。悪いほうには青春時代のちょっとした影をもらった。後々に裏切りにあう。
これは後の話。

中学時代にはバスケ部に所属した(小学4年生から続けていたが、運動神経が悪く全く活躍しなかった。大人になってバスケしたら思いのほか動けたのでどこかで引っ込み思案が災いしたのかもしれない)。

バスケ部は、僕の4歳上の代に族を立ち上げたようなワルがいて、1歳上までワルが伝統みたいになっていた。先輩連中に可愛がれるタイプだったので、同級生から浮いていた。半分パシリみたいなもんだったが、バスケ部以外にも交友が増えたし、知らない世界を知っていくみたいで面白かった。

T君といい、バスケ部の連中といい、周囲に影響を受けやすい、まるでカメレオンのように染まりやすい少年だった。

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