![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85412050/rectangle_large_type_2_057f274e64f0b403d85ee6d5bb01311e.png?width=1200)
”痛み”について知っておきたい考え方は○○!?
こんにちは。
久喜市鷲宮のスモールジム&整体「身体改善サロン ペインフリー」店長の高橋です。
今日のテーマは「”痛み”について知っておきたい考え方は○○!?」です。
※本noteは毎週水曜日発行となります
あっという間に夏休みも残すところあと5日となりました(^^)
今頃、夏休みの宿題に追われている家庭も多いかと思いますが、それはそれで一つの経験ですね。。笑
今は例の感染症による休校に対応して「9月1日」から2学期スタートではなく、「8月の月末」から数日早めに2学期をスタートする学校が多いそうです。さすがに2年半以上も経過していますので、いろんなところで対策が浸透していますね。この調子で少しずつ遠ざかっていくことを願う次第です。
さて、そんな今回は「痛み」について記していきます。
・痛みの定義は○○!?
![](https://assets.st-note.com/img/1661347719822-DzcMY7wE9f.jpg?width=1200)
国際疼痛学会が発表している「痛みの定義」は以下です。
「実際に何らかの組織損傷が起こった時、あるいは組織損傷が起こりそうな時、あるいはそのような損傷の際に表現されるような、不快な感覚体験および情動体験」
なかなかわかりにくい定義ですが、要するに、
「痛み」=「不快な体験」
ということですね。
これをもう少しわかりやすく分類していきますと「損傷があり・なし」と「不快な感覚体験・情動体験」の4つに分類することができます。
①損傷あり × 不快な感覚体験
→ケガや手術、出産などの実際に損傷を伴う不快な感覚体験
②損傷なし × 不快な情動体験
→ケガや出産などの体験談を聞く
→ケガの目撃
→映画などの暴力シーンの視聴
③損傷あり × 不快な情動体験
→②の体験後の①のケガや手術などの体験
→通常の痛みに②の不快な情動体験によってプラスされた部分
④損傷なし × 感覚体験
→慢性痛
→ポリモーダル受容器の異常興奮
ざっとこの4つに分けられるのですが、①~④のうちどの体験が多いかで痛みが出やすいかどうかが決まってきます。
一概には言えませんが、基本的に②③の情動体験が多い人ほど痛みが出やすいと言われています。
これは実際に起こった損傷と痛みの度合いがミスマッチしている、もしくは痛み自体を過大に認識している可能性が高いからです。
反対に①の感覚体験が多い方は痛みに強いと言われています。
これは実際に起こった損傷によって痛みへの理解が深まっていたり、感覚的に痛みの体験を多くしていることによって痛みを適切に認識してるからですね。
痛みのある方はどのタイプか確認してみると面白いと思います。
「痛みを知る」ことで意外と簡単に痛みと距離が取れることもありますので。。
・痛みの種類について
![](https://assets.st-note.com/img/1661347923849-Qo2ilw5bXu.jpg?width=1200)
「痛み」には2種類あります。
一つは「急性痛」もう一つは「慢性痛」です。
「急性痛」は損傷を伴う痛み、「慢性痛」はポリモーダル受容器などの「痛みのセンサー」が、異常興奮することで起こる痛み、という感じで分類されます。
先週くらいから真夏の空気から夏の終わりの空気に変わってきましたが、その後から当店へ「急性痛」を訴える方が増えてきました。
因果関係は不明ですが、急激な気温差や気圧差によって何らかの影響が身体に起こったことで、急性痛を発症しやすくなったと推測されます。
少し前に記しましたが「怒り」も急性痛を誘発すると言われています。
ぎっくり腰等を起こした方へ「直近でカッとなって怒ったことはありますか?」と聞くと、大半の方が思い当たる節があるという説ですね。
「急性痛が増える要因」をまとめますと、、
・急激な気温差、気圧の変化
・怒りの体験
などがあり、これに加えて、、
・筋肉の拘縮、関節の拘縮
・代償動作のクセ
などがあるとより起こりやすくなります。
まずは後者を改善したりメンテナンスしながら、前者のタイミングでより気をつけていけると良いと思います。
・「痛み」を遠ざけるには!?
![](https://assets.st-note.com/img/1661347970112-lNtgV1jOY6.jpg?width=1200)
ここからは「痛み」を遠ざけるために必要な考え方を記していきます。
ざっくりと分けますと「急性痛」は損傷を伴うため「治療」が必要、「慢性痛」は損傷を伴わないため「治療」ではなく「対処」が必要という風に分けられます。
「治療」はお医者さんを代表とする医療の範疇なので、整体を含む医業類似行為を行ってはいけない職種の方々は取り扱ってはいけませんが、「対処」は「治療以外」の幅広いサービスが対象となります。
「慢性痛」の原因を特定するためには以下の3つの視点が必要です。
①鳥の目
②虫の目
③魚の目
①鳥の目は、少し離れた場所から全体を客観的に見る目のことを言います。
②虫の目は、物事を深く掘り下げて細部まで見る目のことを言います。
③魚の目は、流れの中で物事を捉える目のことを言います。
「肩こり」を例に挙げると、、
①鳥の目 → 肩甲骨の位置、首の位置、鎖骨の位置など
②虫の目 → 僧帽筋、斜角筋、胸鎖乳突筋など
③魚の目 → 腕をあげる際の代償動作(肩甲骨の挙上)、足関節の背屈制限によるアライメントの乱れ(フォワードヘッド)、腕をあげる際に鎖骨が連動しているか、など
といった感じで見るポイントが変わってきます。
これらを総合的に判断して、「慢性痛」の痛みの原因の「仮説」を「日常」から炙り出します。
この「仮説」をもとに改善方法を実施し、改善されればOK、改善されなければ別の仮説を立てなおす、ということを繰り返していくという流れですね。
この仕組みを作ることで「痛みとの距離が取れる」ということです。
「木を見て森を見ず」ではなく総合的に「日常の改善」に導くことが大切ということですね。
・まとめ
![](https://assets.st-note.com/img/1661348063150-EKfLZAksz7.jpg?width=1200)
今回は「痛み」についてまとめ的な内容を記していきました。
今回記した内容はほんの一部ですが、概要の部分だけでも知っておけると良いと思います。
「痛み」は奥が深い分、悩んでいる方も多いですので、これからも勉強を継続していく価値のある分野だと思います。
今回の内容が何かの参考になっていれば幸いです。
以下のブログでは、こうした健康豆知識を毎日更新しておりますので、是非ご覧になって下さい↓↓↓
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m