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~服が掟だ!!!例外の価値~ 創作の系譜11

使い捨てと再利用出来る、

同じ価格の百円の価値に付いて以前に語ったが、

今回は創作とは少し距離が生まれるが、

ファッションに的を絞って行こうと思う。

着る物、生活雑貨とライフスタイルに密着してのファッションである。

いわゆる、その人の在り方の見方である。

ファッションの価値は掟がある。

もう、カッコイイ事のみに尽きる。

価格は重要では無いのだ。

成金趣味丸出しの二百万円以上する、

豪勢なダサイ毛皮のコートはデザインも素材も劣化し易い。

三十万円のカシミヤのコートは、

三万円のダッフルコートと価格以外は大差ない。

そして、一万円しない古着のカッコイイ毛皮のコートの方が、

遥かに価値のあるファッションアイテムである。

更に、三千円の抜群にカッコイイ、

ナイロンの茶色いレインコートだってある。

三万円するD&GのTシャツがある。

しかし、衣料量販店で売っている七百円の美しいフォルムの、

コットンとナイロンの混紡が絶妙のTシャツもある。

白い無地のシャツに黒いTシャツ(特にプリントもの、他に浮く色、等)を、

重ね着するセンスは疑った方がいい。

ファッションの掟に大きく背く着こなしで、

如何に装いに無頓着化が解る。

ラクダ色のセーターやシャツに、

ラクダ色のチノパンを合わせている人は、

服に無頓着かゲイ。

刺繍の入った古い野球帽などを平気で被っている人など、

男女問わずに、

それだけでダサイと判断してしまって構わない。

服ブランドの服ではない服を恥ずかし気も無く着ている人は、

服に無頓着な証拠だ。

(コンバース、VANS、エレッセ等。

FILA、コカ・コーラ、は上級者アイテム)

テーラードジャケットにポロシャツを合せて許されるのは、

死にゆくお爺ちゃんだけだ。

(加えて作業ズボン)

デートや食事や遊びに行くのにベンチコートを着て来る人は、

目も当てられない。

足元はお洒落の基本と言うが正しくそうだ。

現在に於いてクロックスのサンダルを、

普段履きにしているセンスは疑った方がいい。

正体不明のハイテクスニーカーを、

当たり前に履いている人は問題外。

ハイテクスニーカーは非常に難しい上級者アイテムだ。

アディダスのスーパースターを

(三本線の地味なローテクスニーカー)

着こなしに合わせずに履いているセンスは、

ベーシックな物さえ履いていれば大丈夫というだらしなさが出ている。

服装に合っていない靴の履きこなしは、

是非とも汚れ具合も見るといい。

如何にそれしか履いていないかが解るから。

(装いの調和が取れている人は、敢えて靴に汚れやダメージを与える事がある)

ファッションアイテムは身に纏う人、

所有する人で価値は決まる。

愚かな金持ちや成金が幾ら着飾っても、

ファッションの中級者の足元にも及ばない。

豚に真珠とは言ったものだ。

生活雑貨や調度品にも言える事だ。

生活を楽しんでいる人の部屋は心地よいし落ち着くし、

何よりもお洒落で素敵だ。

貧富の格差の関係無くだ。

カネに物を言わせた成金の成金趣味の、

昔のヤクザの邸宅みたいなものは問題外。

カネに物を言わせてスタイリストやコーディネーターに選ばせている、

愚かな金持ちの部屋も、

良く見るとセンスの無い物がちらほらするし、

余り片付いていない事が多い。

(物が多く、ガラス箱の日本人形、大きな将棋の駒、土産のセンスの無い飾りがある等)

急な訪問に於いて外で暫く待たされる時等は、

必ず片付けているものだ。

すんなり入れて素敵だと感じる部屋や家こそが、

生活を楽しんでいる、お洒落で豊かな人である。

食事や祝い事に呼ばれる時には、

部屋や家の状態は余り判断材料にはならない。

事前に準備が出来るからだ。

そこで、家具と食器と照明に注目しよう。

家具のセンスはスグに見て取れるし、

中々替え様が無い。

来客用のものでもあっても食器にはセンスが問われる。

価格の問題では無く、

統一感や料理の色調にマッチしているかが問われる。

割り箸では無い箸が出て来る家も自信があるものだ。

照明は好みが分かれるが、

白色の蛍光灯を、むき出しで、

そのまま使っている家や部屋は、

如何に生活に無頓着なのかが見て取れる。

剥き出しのヒモで引っ張って点灯する部分を、

ヒモを延長して床まで垂れさがっているのは目も当てられない。

また、トイレと水回り、

タオルのセンスと状態も見ておくといい。

ずぼらか否かがハッキリする。

人を見る目は創作でも大いに役立つ。

人間を観察してこそ描く人物の魅力や、

物語の創り方に、より等身大の臨場感を纏わせる事が出来るのだから。

古谷実先生の作品は、

デビュー作からずっと、

その辺りを実に綿密に観察されており、

もう、ネクタイの結び方やゴミ一つに至ってまで、

実に生々しく表現をされているので是非ご一読あれ!

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