第7回 ラジオ「SAYONARAシティボーイズ」(文化放送)
どうも。自家焙煎珈琲パイデイアです。
今回の書留コンテンツはシティボーイズのラジオ「SAYONARAシティボーイズ」です。
この番組は何が素晴らしいって、まず、この令和の時代にシティボーイズのラジオコントが毎週聞けることです。
平成一桁生まれの私にとって、シティボーイズは存在に憧れ続け、それでも間に合わなかった伝説です。
あるらしいぞ、とその存在を話には聞いたことがある伝説をラジオで毎週聞ける、これだけで必聴に値します。
今やバナナマン、東京03を筆頭に洗練された東京のコント師は事務所を超えて、お笑い界の定番のスタイルとしてなりました。
シティボーイズはその源流とも言えるまさに伝説です。
宮沢章夫さん、いとうせいこうさん、三木聡さんといったマルチに活躍する才能がシティボーイズと共に開花していきます。
ダウ90000(よく彼らの話してんなぁ…)が演劇かコントか、というトイレットペーパーはシングルかダブルか、よりもしょうもない議論がありますが、そんなものははなるか30年以上前にシティボーイズが答えを出しています。
つまり、そんなものの境は関係ない、ということです。
シティボーイズの洗練された笑いはラジオコントでも健在です。
鋭く刺さる風刺コントも、不条理なコントも、馬鹿馬鹿しいコントも、展開で魅せるコントもどれも、これがあのシティボーイズのコントなのか、と毎週毎週、電車のなかで笑いを堪えるのが大変です。
特に、放送事故じゃないかってくらいたっぷりと間を取った後の一言が、爆発的に面白く、脚本の妙とコントを演じる三人が醸す独特の「ニン」がなんでもないやり取り、ただの雑談を笑いに変えます。
まさに、この人たちでしか聞けないコント。
コントの後のフリートーク、日記を元にしたトークもくだらなさと機知的とが相まって、頭のいい人たちのバカほど刺激的なバカはありません。
大竹さんがラーメン屋から逃げるようにして帰った話や、きたろうさんの散歩話、斉木さんの読書の話など、全く意見が合わないおじいちゃんたち。
そのくだらなさたるやありません。
しかし、そのくだらなさの中に時々、ハッとするような当たり前を投げ込んできます。
投げ込まれて気付く当たり前に、おじさんたちが積み重ねてきた年輪のようなものが伺えます。
そこには、「俺たちはこうやって生きてきたんだよ」という、ある時には開き直りに、またある時には励ましに聞こえます。
もう手の届かないと思っていたシティボーイズのコントに毎週出会える感動もさることながら、、コントの延長にある、ただのおじちゃんたちの雑談が全くためにならない、なのに、ちょっと前を向けるような気がしてないこともない、くらいに元気づけてくれます。
今回はそんなラジオの書き留めでした。
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