もぐらの穴掘り、遺跡発掘。保全と解体と。
こんにちは、おこげです。
新米JJGとして自分が服に求めるものやありたい姿を模索する日々です。
コンセプトはいまだ決まりません。
自問自答は穴掘り活動、孤高のもぐらの1匹として自分の好き・望み・欲・夢…そんなものを掘り起こしていると、コロッと見つかった「好き」「欲しい」あるいはこれまで拾えていなかった「なりたい」のカケラの奥から巨大遺跡が姿を現すことがあるんです。
例えばこの時。
単に何となく選んでこなかっただけだと思っていたオフホワイトの「選ばない」にも明確な出発点があり、始めこそ些細な一言だったろうものが刷り込まれ大きくなり凝り固まって自分の中に横たわっていることを発見したわけです。
世紀の大発見です。
また私の「なりたい」の1つにこんなものがあります。
オンリーワン願望です。
当初ちやほやされたい/お姫様願望なのかと考えていたのですが、ちょっと毛色が違うよう。
この世にたった1個体の自分、私がいなくなったら種が潰えてしまう絶滅危惧種のような存在になりたい。そんな欲が内側で手を振っていまして、これも割合すぐに出てきました。
こちらもなぜこんなに唯一無二性にこだわりがあるのだろう?と更に掘り進めていくと、出てきました。
"担任の先生の記憶に残らないタイプの学生"コンプレックスです。
抜きん出て秀でているわけじゃない、特別成績を心配されるでもない、ぐいぐい発言する主導性もなく、何か揉め事を起こすでもない。
一定水準で無難に何事もこなせて大人しめの、ザ・手のかからない生徒だったわけです。
記憶を呼び起こすにも再生するメモリーが小さく困惑されてしまいそうで(そしてそれに落ち込む自分を回避したくて)、同窓会などでもかつての担任には簡単なご挨拶程度しかしていません。
思春期のこの苦い経験が私の脱没個性欲の生みの親。おめでとうございます!今では立派な佇まいの遺跡ですよ!
上2つは後ろ向きな、何と言いますか過去と地続きの今の自分の足を引っ張るタイプの遺跡でしたが、そうではない鐘が鳴り響き鳩が飛ぶタイプの遺跡も発掘されています。
コンセプトを練る作業中に書き出した言葉に「見惚れる微笑み」というものがありました。
書き出す最中は無心で、思いついたそのままに手を動かしているので一通り書いた後で見返してみるのですが、そのとき「一体なぜこれをキーワードに盛り込んだんだろう」と引っかかりを覚えたのがこちらです。
他が「上品な」や「知的な」など形容詞なのに対し、微笑みは微笑み。
「見惚れてしまうような」でもよかったのでは?これだけやけにピンポイントです。
鼻の効くもぐらなので、笑顔への妙なこだわりの奥底からもちゃんと遺跡を掘り当てました。
幼少期のお友だちからの褒め言葉です。
引越しの去り際にいただいたお手紙の中にあった「おこげちゃんのお日さまみたいな笑顔が大好き」みたいな(ここら辺遺跡の保存状態がいまいちで風化が進んでおります)一文がすごく嬉しくて、でももう会えないことが寂しくて、やっぱり嬉しくて。
大好きと あなたが笑って 言ったから
今日からこの日は 笑顔記念日
………
さあ!(渾身のごまかし)
多々曖昧な部分もありますが、これが原点となって
笑顔を売り出していこう、上品洗練方向を目指したいから豪快な笑いとは違う優美な微笑みを身につけよう、どうせなら人が見惚れちゃうくらい素敵なものにしてやろう!
と笑みを自らの強みであり武器に位置づけるようになったと確認できました。
かつての彩色が失われても、威光はなお生き続けてきたようです。
先にも少し述べたのですが、これらの遺跡は今を生きる自分と地続きでその存在に気がついているか否かに関わらず現在に影響を与えてきます。
それがいいものならもっとあやかりたいし、悪い影響なら鎮まりたまえ!となります。
幸いなことに神聖なるもぐら活動の結果遺跡を発掘できると、シークレットルート「遺跡の取扱い」が
▶︎保全する
▶︎解体する
と出現します。
闇雲になんでも自分の中に横たわらせておく必要がなくなるのです。
解体は最初の一歩が1番重要そう。
禍々しい存在感を放つ出土物はまず全貌を確かめて、過去に受けたマイナスと向き合う。
これが「今から解体しますよー!」の合図になるし、すぐにとは言わずとも悪影響が徐々に和らぐきっかけになると信じています。
今の自分に自信をくれる遺跡はすぐにでも保全に取りかかります。
なぜかこういうものほど風化の進行が早い気がします…素材がサラサラしているんでしょうか。
何せ無限エネルギー回復どころのようなものですからね!思い出すこと自体が保全につながるだろうので、定期的に立ち寄ってはそこにあることを噛みしめるのがいいのかな、と思ったり。
リメンバー・ミーを思い出しました。
より満足のいく自分を実現するための自問自答。
いやー!体力が必要ですね!
このnoteも例に漏れずふとした思いつきを留めおくために勢いで書き連ねているため、着地点がよくわからなくなってまいりました。
穴掘りは思いもかけない発見をもたらしてくれますね。
さも初めから存じておりますが?という風に振る舞っていますが、過去があっての自分、過去全ての積み重ねの上の今だという大きな気づきを改めて得て、何だかくらくらしてきました。
にしても解体作業はもっと迅速に進められないのでしょうか。
理想を言えば千と千尋の神隠しに出てくる釜爺のように「えんがちょ!」でスパッと一太刀、拍手喝采といけばよいのに…