夏越しの大祓。わたしが手放したものーー
夏越しの大祓。
わたしが手放したものーー。
ここ最近は皮膚の状態が悪化し、
関節を動かすだけで電気ショックが走り
ついにはお手洗いに行くのもやっとのことで
普通に歩くことが難しくなってしまいました。
わたしの描いたシナリオと周囲の期待としては
代表で浄化のワークをしてもらったのだから
そこから症状が劇的に回復し、
先生や周りの友人たちにあなたのおかげ!
と言って歓びを分かち合っているものだったけれど
現実はそう上手くいきません。
だけど上手くいってないだなんて口が裂けても言えない。
誰も知らぬ間にわたしは本業も副業も手放し、
アーユルヴェーダの学びも道半ばで
手放しました。
わたしにはたくさんやりたかったことが
あるのに、夢や希望が光る砂のように
手からすり抜けていくーー。
一体わたしはいつ自分を取り戻せるのだろう。
乾いた頬に一筋の涙が伝って落ちた時、
歌が聞こえます。
やさしい、やさしいKOKIAさんのソプラノが
悲しくってやり切れないをわたしの耳元で歌う。
꙳
꙳
꙳
꙳
身体の痒みや痛みは脳に響き、
イタイ!!イタイ!クルシイ!ナンデ!!!
そんな言葉たちになってハイウエイの
暴走車のように豪速で流れては消えていきます。
「ねえ、だけどこれって
本当にわたしの聴きたい音ーー?」
走馬灯のように流れていく
化学色をした景色の中にそっと
以前訪れたハワイでの思い出が蘇りました。
深い緑の中で深呼吸をすると
聞こえてくるのは鳥たちのハミング。
あぁ、わたしはこの音を聞きたかったんだ。
息を吸うたびに大自然の中では
いかに自分が無力か実感させられます。
自然の中では鳥のさえずりや
川のせせらぎが聴こえるけど
わたしの身体の中では何が聴こえるのだろう。
実際に聞こえているわけではないけれど
わたしの身体は音楽を奏でている。
心臓の鼓動
血液が身体中を巡り巡る音ーー
そんな身体の奏でる音をわたしは無視して
痒くて今にも爆発しそうな
脳内の軋む音だけを聞いていました。
夢とうつつの狭間を彷徨い
生きているか死んでいるか分からない
わたしの意識。
だけど死にゆく意識とは違って、
わたしの身体はもっと生きたいって言っている。
美しい音色を奏でたいって言っている。
わたしの身体という大自然の中で、
わたしの意識はなんてちっぽけなんだろう。
だから今わたしは
大地のビートを刻む心臓の鼓動や
サラサラと身体の隅々にまで流れる
血液のせせらぎに耳を澄ませています。
だって大自然の中で人間は無力だし
抗えないものだからーー
꙳
꙳
ねえ知っている?
愛するということは赦し続ける行為だということ。
ねえ知っている?
目の前の壁は乗り越えたり、
壊したりするものではないんだと。
抱きしめて温めるように
その壁や現れた問題自体を「赦す」の。
人肌で溶けて赦しを得た氷塊の中から春は生まれ、
新しい人生が始まる。
きっとそうやって人間たちは
輪廻の輪を営み、また春は巡る。
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