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カヤックでバンクーバー島を1周したよ Day44~46
2016年8月14日(日)
休息日
早朝から濃霧。
昼過ぎから快晴になったけど風は強い。
風が霧を吹き飛ばしたのだな。
朝8時頃にゆっくりと快適なベッドで目覚めて、キッチンでパンをかじる。
もう1泊同じところに泊まることにして、荷物を置いて街の散策へ。
16日までは滞在することになったので、その間の自炊材料を仕入れにいく。
肉、そしてアイスはファミリーパックのリッターサイズを。
一度宿に帰り、購入した食材を冷蔵庫に入れ、昼食のパンケーキを作る。
Tahisisで摘みに摘みまくったブラックベリーを、煮詰めてソースに。
その後、またすぐに街を散歩。
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日曜だけど、昨日ほど人はいない。
Tofino周辺の海図のコピーをとった(0円)。
行動食と水3ℓを確保し、テントを干し、そしてカヤックに積み込む。
15日だけユースホステルの予約ができたので、移動しやすいように荷物をまとめて、観光に不要なものを全てカヤックのハッチに入れた。
クワドラの恩人からメールが来て、現時点で不要になった荷物をこちらに郵送しても良い、とあった。
ありがたくお言葉に甘えよう。
お土産と海図、役目を終えたガイドブックをまとめる。
これでかなり軽くなる。本当にありがたい。
あとはここから先のバーナーをどちらにするか問題だ。
自前のMSRガソリンバーナーか、旅先でもらった大きくてかさばるプロパンバーナー。
プロパンは、すぐ火が使えて手が汚れず、とにかく便利。
ガソリン一式は軽いけど、プレヒートやら手に着いた時が面倒。
出発前に出す郵便に間に合うように決めないと。
どうでもいい話だが、宿に帰り冷凍庫を開けると、アイスがドロドロに溶けている…冷蔵庫が故障してるのか!
仕方ない、溶けきる前に食べてやろう。
2016年8月15日(月) 晴れ
風 北西20-30knots
休息日
今日も早朝から霧。
今日まで比較的風は穏やからしい。
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朝食に作ったパンケーキに昨日作ったブラックベリーソースを。
美味い!いやぁ、いい年したおじさんが、手を血だらけにして摘んでいた気持ちがよくわかる。
Tofinoでもブラックベリーの茂みをいくつか見つけたから、犬のおしっこがかからない位置のを摘んでおこう。
荷物をまとめて、お宿Paddler’s Inn 受付に挨拶に行く。
オーナーのLianという男性がいた。
お世話になったお礼とともに、17日までカヤックを置かせてもらえることをお願いしたら快諾してくれた。
旅のことをいろいろ聞かれる。
どこが難しかった?とか、あそこは…とか、あれはないよね~、とか。
そして、日本でお世話になっている私のシーカヤックの先生とも繋がっていることがわかり、話はさらに弾んだ。
17日までどこに?と聞かれたので、節約したいからユースホステルに行くよ、と話す。
彼は、あぁ!そうだよね!君の旅はまだ長いから、わかるよ!と2泊目の宿代$97をその場でタダにしてくれた。
それだけではない。
外れたままだったバウのネジをハンマーで元に戻してくれ、
カヤックに置きっぱなしだった私のパドルなどを、盗まれるからと店の備品倉庫に保管してくれ、
ここから先の、主にロングビーチ周辺のキャンプ地情報やCape Bealという難所の情報も教えてくれた。
シーカヤックのガイドツアーをしている宿の主だけあって、彼もベテランのシーカヤッカー。
これまでの旅の話とかで意気投合して盛り上がった流れとは言え、本当にありがたい。
Tofinoは、シーカヤッカーにとてもやさしい町だ。
歩いてユースホステルに到着。
ちょうどキャンセルが出て明日も連泊できることになった。ついてる。
再びTofino散策へ。
先住民族のミュージアムショップで長いことお土産を物色し、保温ボトルを購入した。
保温ボトルがあれば、夜の炊事で沸かした湯を朝飲むことができる。
今までは、朝はゆっくりせずに行動食を食べながらすぐカヤックに乗ることが多く、どうしてもコーヒーなど飲みたいときはプロパンガスバーナーを使っていた。
そんなわけで、昨日悩んだバーナー問題は後ろ髪ひかれつつも解決。プロパン一式を海図やガイドブック、お土産品と共に梱包し、クワドラ島へ郵送し荷物を2㎏も軽くすることができた。
(今思えば、危険物の郵送って大丈夫なのか?)
心も軽くなり、ウキウキしながら郵便局の近くにあるベーカリーへ行く。
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お客でいっぱい。もちろん美味しそう。
買い方が日本と少し違う?あまりわからず、たくさんの人に流されながらも少し買うことができた。
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いろんなお店を入っては物色して回る。
スーパーになかったm&mチョコレートを発見して歓喜。
自作の行動食ミックスにチョコがあるのとないのとでは、やる気が10倍違う。他のチョコはドロドロに溶けちゃうもんね。
それからガソリンスタンドを探し、断られたのを粘って本当はダメだけど…と特別にMSR缶にガソリンを補充させてもらい(たった75セント)、
その帰り道でみつけた「Tofino Coffee」で自家焙煎のコーヒーを味わう。
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$2.75でトールサイズくらいのアメリカーノ
とても美味しかった。
若い女性が2人で切り盛りしている新しいお店だった。
閉店時間の15:00まで、お客がひっきりなしに訪れた。
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ゆっくり町の景色を楽しみながら散歩。
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カヤックの様子を見に店に立ち寄る。
潮と砂で汚れた艇の掃除とテントの乾燥、ハッチ内の荷物の整理をして再チェック。
再びオーナーといろいろ話したり。
17:00頃にはカヤックもスッキリ片付き、ホステルに向かう。
が、
ホステルの鍵が無い!
今日歩いた道を全て戻り、お店にも聞いて回ったが、無い。
夜になってしまった。
交番に行くが、閉まっている。
藁にもすがる思いで時間外の電話番号にかけて、非番の警察官に対応してもらうが、届け出もない。
もうどうしようもなくなって、諦めてホステルに戻り、鍵を失くしたことを話すと、$10払えば大丈夫とあっさり快く対応してくれた。
本当にごめんなさい…
優雅にコーヒー飲んでいたのに、一日の終わりにこんなバタバタするなんて。
共同キッチンで夕飯を作るが、ホステルの中は人がどこもかしこも多すぎて落ち着かない。
ふぅー…
2016年8月16日(火) 満月
休息日
今日も朝から濃霧。肌寒い。
パンケーキを焼いて朝食。
今夜とあるシーカヤッカーに会う。
シーカヤックを始めたばかりの頃に話を聞いて憧れていた人。
ドキドキだ。
再びTofino Coffeeに行き、買ったばかりのマイボトルにアメリカーノを入れてもらい、散歩。
市街地から一番近いキャンプ場へ行って外海を見ようと思ったのだ。
50分ほど歩くとベラビスタキャンプサイトがあった。
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あまり大きなサーフは入っていないが、ボディボードやカヌーを楽しんでいる人がちらほら。
キャンプサイト内をブラブラしていたら、ちょうどTofino周遊するフリーバスが来たので乗ってみる。次の行き先はCox Bay。
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サーフボードが2つ、バスに乗っていた。
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着いてみると、2~3mのブレイクする波が入っていて、サーファーで溢れていた。さすがにカヤッカーはいない。
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ビーチで30分ほどのんびりしたら、またバスに乗ってTofinoの中心部へ。
スーパーで買い出ししてホステルに帰り早めの夕食、ハンバーガーを明日の分まで仕込んでおく。
今日の部屋は昨日とは違い、部屋の中にシャワーもトイレも、さらにバルコニーまである。手洗いで洗濯して干しておいた。
19:30にはホステルを出て、とある会場に向かう。
遠い存在だと思っていたシーカヤッカーが、そこにいた。
思っていたより小柄、目線が同じ。
歓迎してくれた。お茶とクッキーを頂いた。
ここは、とある環境活動の活動報告会の会場。
当時もうガイドをしていない彼が、パートナーとClayoQuotの美しい川を楽しそうに旅しているスライドが流れたとき、なぜかとても嬉しくなった。
先住民族の女性のプレゼンもあった。
日本の会社が木材や養殖のサーモンをたくさん買っていることで、バンクーバー島の自然が壊されていることを知った。
終わった後、ドネーション$20したら、記念品をくれた。
そして、明後日の木曜に自宅のある島に行けることになった。
思ったよりTofinoでゆっくり滞在することになった。
腕を休めるにはちょうどいいが、出発するのが億劫になりそうだ。
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