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かけがえのないキミ。

誰かの言葉に傷ついて
世間の波に苦しんで
誰かのために我慢して

仕事と暮らしに
追い回され
振り回され
疲れ切って
眠ることすらできなくて

すがる何かを
見つけては
悲しいキモチを
シャワーで洗い流す

キミがどんなだって
世界がキミを
見捨てても

キミはボクの
かけがえのないヒト

忘れないでいて

キミの心の底
広がる宇宙銀河
平和と幸福が根づき
愛と慈悲に溢れ

神も仏も天使ですら
キミを護るでしょう

キミの命は
この宇宙の中でもっとも
重要で尊い

キミがいなければ
ボクも存在しない

悲しい日も
苦しい日も
悩む日々を過ごしていても
キミは
世界で一番幸福になる

今日も
やさしい光に包まれて
キミが目覚める
その美しい生命の煌めき

どうぞ生涯
あらゆるものに
取り組み
後悔の無い人生を
楽しい未来を
過ごしてください

ボクは全力で
応援し続けます
その努力
ムダじゃない


穏やかな
朝もらけ

「少し寒いね」

素足で歩く
廊下の床
冷たく

肌着と靴下重ねて
おばあちゃまが手渡す

「衣替えまで
少しまってね」

叔母さまがそう言いながら
玄関を急ぎ足で出てゆく

「おーい
ネギ引いてきたぞ」

おじいちゃまの声が響く
裏口の土間の
引き戸
あく音がする

おばあちゃまの
お味噌汁の匂い
ひろがる

朝食にありつこうと
食卓へ向かうと

土のついた
ネギを洗い
細かく刻む音

サッと蛇口で
手をゆすぎ
ひとつまみづつ
椀へ入れながら
ボクをみる

「あら?
おはようございます
運んでくれる?
ヤケドするわよ?」

「ん、できるよ」

ゆっくりと
配膳した
食卓
湯気たちこめる

穏やかな朝
何気ない日常
そして
かけがえのないキミ







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伊藤ぱこ
読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました