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ダイヤモンド。

叔母さまと
卒業式に参加した
叔母さまの
子供が卒業する
式典で
お偉方の先生に交じって
ホンモノの
センセがいた

ボクは
尊敬に値するひと
「センセ」と呼ぶ
先に生まれた
人生の開拓者だと
尊敬の念を込め
呼んでいる

センセには
「後生畏るべし」
そう呼ばれる
自分でいたい

いとこや
はとこに当たる
親族の卒業式

時間だけ長い
くだらない祝辞
うんざりしてた

そんなとき
ひとりのセンセが
緊張しながら
登壇した

式典内では
「おまけ」といった
感じの扱いである

しかしボクは
彼女の祝辞に
とても感動した

書いたものを
読み上げるような
粗末な祝辞ではない

ご自身の言葉で
まっすぐ生徒を見て
涙声で祝う
清々しい声だった

「みなさんは
ダイヤモンドなのです
どんな病気や
家族の問題。
自分では
何にもできない
人生の困りごとの時も

みなさんは砕けない
負けないのです

暗く苦しく
泥沼の中でも
はねのけ
輝くのです

社会の中
いちばん弱い
みなさまの立場
そんなときこそ
忍耐を学べます

必ず耐えること
できます
乗り越えられます

若い時には
たくさん
苦労があります
無い人はいません

絶望もします
しかし
希望を見失わず
乗り越えること
必ずできます

みなさんは
ダイヤモンドですから
それが可能なのです

あきらめず
嘆かず
人生の試練を乗り越え
朽ちることない
生涯を楽しみ
勇ましく生き抜いて
いただきたい
 
未来
偉大な存在となる
みなさん

みなさんの
成功、勝利こそ
わたしの喜びです」

ボクはとても
感動した

思わず
防犯のための
通知を止めた

止めると
前1時間ほど
録音されるからである

いまの言葉
失わないように

ボクは感動した

センセ
ボクは立派になります

親族の卒業式
叔母の隣で誓った

誠実な
こころのこもった
生徒ひとりひとりを
想うキモチが
こころに響き
沁みる

センセの言葉は
生涯
ボクらを支える

この御恩忘れません
恩師とはまさに
センセのこと











読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました