モリアオガエルの観察
今日は、兵庫県にある夢前太陽光発電所からのお便りです。夢前太陽光発電所といえば、毎年春が近づく2月~3月になると、山から何百匹という二ホンヒキガエルが下りて来て発電所内の調整池で産卵をします。その時の援助活動については、この記事でお楽しみください。
その夢前太陽光発電所では、6月になるとすぐ、調整池の周辺の木々に、今度はモリアオガエルの産卵が確認できるのです。早速、発電所の山下所長は「モリアオガエル」についても観察してみました。
モリアオガエルは、兵庫県では絶滅危惧種「Bランク」に位置付けられ、絶滅の危機が増しているとして保護されており、平成5年に町指定文化財に指定されています。
モリアオガエルの産卵は、去年1号調整池付近で確認されていました。今年はなんと、4号調整池と5号調整池でも産卵塊が確認されました。去年と比較すると自然が戻って来ているという実感を得られた瞬間です。
産卵を確認してから約14日が経過したころ、昨日4号調整池を確認しましたら既にふ化が完了しオタマジャクシに成長(35mm)しておりました。(意外に早くふ化するとびっくりしています)
ふ化の瞬間を楽しみにしていたのですが、残念な思いで5号調整池と1号調整池も観察しました所、新たに5号調整池で産卵が確認され、偶然ふ化している状況を写真に収める事が出来ました。
卵塊から水面に落下するオタマジャクシ撮影は難しいですよ。。。
1号調整池では大きな卵塊の表面に卵の粒(少し黄色)が現われていました。
夢前太陽光発電所でこんなに多くの産卵塊を確認したのは初めてです。
今後オタマジャクシからモリアオガエルに無事成長し山へ帰ることを願っています。
その他にも、夢前発電所では色々な動物たちに遭遇しています。
(この記事は、パシフィコ・エナジーの山下所長からの報告書を元に作成しました。)