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荒野行動が生き残っている理由を考えてみた

どーも、オハコンバンニチワ。パチ太郎です。ゲームレビューは2回目となります。今回は大学2年生の時にドハマりしたゲーム『荒野行動』について話そうと思います。バトルロワイアル形式のゲームは今や大激戦区ですよね。『apex』や『フォートナイト』の存在感が凄すぎます。そんな大激戦区の中『荒野行動』がどう利益を出し続けて、生き残っているのか考察していこうと思います。(中々の長文ですが、お付き合いくださりありがとうございます。)

因みに、1回目のゲームレビューはこちらにます。

■ 基本情報

ゲームタイトル : 『荒野行動』
メーカー    : NetEase Games
対応ハード   : iOS/Android
ジャンル    : 3Dアクション×シューティング(TPS)

■ ゲームコンセプト

前回同様ゲームのコンセプトから考えていこうと思います。方法は1回目と同じです。

STEP 1 : ゲーム要素の分解、洗い出し
STEP 2 : ゲームの目的にあたる要素
STEP 3 : 目的に付随する要素
STEP 4 : コンセプトの組み立て

STEP 1 : ゲーム要素の分解、洗い出し
・武器や投げ物(毒ガス、手榴弾など)を使い敵を倒す 
・1人になるまで生き残る ・建物、草の茂み、木の裏、ギリースーツなど隠れる要素が多い ・ジャンプ、しゃがみ、伏せを駆使して戦う 
・乗り物に乗れる ・防具がある(Lv,1~3)・武器防具は毎回拾う
・服装や武器のスキンを変更できる(ゲーム開始前)
・最大5人までチームを組んで戦える ・死んだ仲間を助けれる(チーム戦のみ可) ・TPS視点 ・マップ範囲は毎回ランダム ・回復アイテムがある

このあたりが要素かなと思います。「これは違くね?」、「これが抜けてる」などありましたら是非コメントで教えていただきたいです。

STEP 2 : ゲームの目的にあたる要素
・1人になるまで生き残る

STEP 3 : 目的に付随する要素
・武器や投げ物(毒ガス、手榴弾など)を使い敵を倒す 
・建物、草の茂み、木の裏、ギリースーツなど使い隠れる
・防具がある(Lv,1~3)・武器防具は毎回拾う
・回復アイテムがある

STEP 4 : コンセプトの組み立て
STEP3までを考慮すると、
「地形利用、武器防具を駆使して最後まで生き残るゲーム」
ここに、ユーザーをどんな気持ちにさせたいかを加えると、
「ドキドキ、ハラハラを実感しながら地形利用、武器防具を駆使して最後まで生き残るゲーム

前回同様コンセプトを考える上で、参考にさせてもらったフレームワークは、下記の記事になります。これからゲーム業界で働く人は必見かと思います。

■ ユーザーを能動的にさせる要素がある

ここから本題の生き残っている理由について言及していこうと思います。プレイヤーがゲームを楽しみ続けるためには”やらされている”感を出さずに、自ら進んで”やっている”感、能動的に動かす必要があります。

人が能動的に取り組むための条件は6つです。

① 目的が明確
② 手段が明確
③ 自分で決められる
④ 小さな成功体験で自信を得る
⑤ 適度な難度がある
⑥ 正当な評価・報酬を得られる

(引用元: 『ゲームプランナー入門』吉冨賢介 著)

① 目的が明確 ★★★★★
100人の中で最後まで生き残ることなので、シンプルです。
② 手段が明確 ★★☆☆☆
操作自体は画面のスライドとタップのみ、最初にチュートリアルがあるためやり方が分からなくなることはないです。
ただ最近は操作の要素が増えてきてUIが複雑で初心者には分かりずらい設計になっているのに加えて銃器の種類が多いため、最初は色々と覚えるのに苦労します。
③ 自分で決められる ★★★★★
生き残るために、”戦う”か”隠れる”かを自分で選択できます。武器、防具、アイテムは自分で拾うものを決められます。ジャンプ移動や匍匐前進など動き方も様々あります。
④ 小さな成功体験で自信を得る ★★★☆☆
敵を倒すと敵が所持していた武器やアイテムを奪うことができます。
隠れ方が上手いと敵にばれずにやり過ごすことができます。
初めのうちは難しいかもしれないので慣れるまで頑張らなければいけない。
⑤ 適度な難度がある ★★★☆☆
上級者と初心者が同じ部屋になることがあるため難易度の高低さが激しいことがあります。ただ、毎回死亡するのが早いとNPCが多い部屋になることがあります。(通称:BOT部屋)初心者の人はそこでまずは慣れてもよいかもしれないですね。中級者以上の人はつまらなく感じてしまいますが...(苦笑)
⑥ 正当な評価・報酬を得られる ★★★★★
敵を倒すと所持していたアイテムなど全て奪える
1位になると強さを表す「キルレート」が確実に上昇する
ランクの上昇(シーズン終了後にランクに応じて報酬有)
※「キルレート=総キル数/試合数」で求められるが1位になると試合数は増えず、総キル数だけ加算されます。

総評:★3.7

■ 初心者がプレイしやすい

続いて、このゲームのターゲットについてなのですが、バトルロワイアル形式のゲームは基本ミドルコア~コア層が中心になってきそうですが、『荒野行動』はライト層にもプレイしやすゲームとなっています。(最近はUIが複雑すぎて慣れ親しんでいる私でも困ったりしますが...)このゲームのコンセプトをもう一度思い出してください。「ドキドキ、ハラハラを実感しながら地形利用、武器防具を駆使して最後まで生き残るゲーム」でしたね。”最後まで生き残る”というのが重要で、勝利条件はキル数ではなく生きていることなんです。そのため初心者が1位を取る可能性が全然あります。また、3人称視点で操作しやすかったり、武器防具が毎回ランダムなので強い武器防具を入手すれば敵を倒せる可能性もあるわけです。初心者でも十分1位を目指せそうではないですか。これは、『apex』や『フォートナイト』にはない部分かなと思います。

■ ターゲットに対しての施策が上手い

ターゲット : 日本人の10~20代(10代多め)
施策内容  : 
装備(武器、衣装、バックパック)や車のスキンが多種多様
様々な漫画アニメゲームとコラボイベントを開催
レーシングゲームやかくれんぼなどのレジャーの豊富さ

日本人ゲーマーは服装などの見た目にこだわる傾向があります。そこに対して、多種多様なスキンを用意しており、課金により個性をより強調して他プレイヤーに自慢することが可能です。また、『荒野行動』には”乗り物”という概念があり、課金をして乗り物のスキンを手に入れるとゲームをある程度有利に進めることができます。見た目や音が本格的でつい課金してしまいます。

荒野行動と言えば、他作品とのコラボでしょ!と思えるほど色々な作品とコラボしています。現在は『バイオハザード』とのコラボを実施中です。今までの有名コラボだと、進撃の巨人、銀魂、東京喰種などがありました。10~20代の世代は特に上記の漫画やアニメが好きな世代ではないでしょうか。次々とコラボをしているのでゲーム疲れしまう反面、飽きずに続けることができる大きな要因ですね。

通常のバトルロワイアルと違い、レジャーモードで様々な遊びを体験できるのも『荒野行動』の特徴の1つです。しかし、完全に別ゲームのパクリなのでモラル的にどうかなと個人的には思ってしまいます。『荒野行動』自体パクリゲームではあるので、もう吹っ切れているのかもしれませんね(苦笑)
ただ、遊び方に幅が出てユーザー離脱を減少させるという点では素晴らしいと思いました。

■ 最後に

まずは、ここまでの長文を読んでいただきありがとうございました。約3000
字ほどありました。ここ数年で1番プレイしているゲームなので熱がこもってしまいました。
さて、『荒野行動』が生き残れている理由伝わったでしょうか。競合との差別化をうまくやってしっかりとした利益を出せている素晴らしいゲームだと思います。e-sportsの開催などで益々知名度が上がってきており、嬉しく思っています。
ただ、改善点も多々あるので是非運営には頑張っていただきたいですね。上から目線で申し訳ないです。(笑)

次回のゲームレビューは『パズドラ』or『マリオカートツアー』について書こうと思います。お待ちください。


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