ホフステードとホフステッドとホーステッド
前回に続いて、先日WORK MILLに寄稿したエッセイを振り返ってみます。今回はこちら。
この寄稿は、次の寄稿のテーマの「大事にしたい価値観を自分で選ぶこと」についてつなげたかったので、いくつか他にも書きたいなと思っていたことを端折っています。また、自分が思っているほどには「ホフステード」が知られていないようだということも分かり、その説明も少し丁寧に行いました。
端折った部分というのはですね、「六次元トータルで観ることが重要」という話です。
こういうのって、自分に取って気になる部分だったり、特徴がはっきりしているものにどうしても目が行きがちですよね。そしてその部分だけを犯人に仕立て上げたり、ヒーローと祭り上げてしまったり。
でも実際は、一見目に付きづらい部分が、その特徴を増幅する働きをしているようなところがあると思うのです。
具体的には…
…なんてところに触れようかなと思ったのですが、ちょっとtoo muchかな、と。
それから、自分にとって嫌なところだけじゃなくて、良いところにもしっかりと目を向けるべきだよね、ということ。
さらには、嫌なところも良いところも、それがどんなふうに今の形になってきているのかという「過去の経緯」にまで意識を向けた方がいいんじゃないか? ということ。
たとえば、不確実・未知の状況を避けるためになんらかの仕組みを作り出す度合いを示す<不確実性の回避>。
日本は92という世界でもトップレベルのポイントですが、これは「自然災害が多いという地理的なリスク」を常に抱えている国であることを考えれば、なるべくしてそうなっていると考えることができますよね。
これを「日本は制度がガチガチで新しいチャレンジができない。一方アメリカは<グレーゾーンは攻めるべきエリア>。だからスタートアップ・シーンが盛り上がらないし、ユニコーンが生まれない」という話につなげればネガティブな部分になるわけですが、一方で「ゆるやかに変化させていくことが可能ならそれをよしとしている。それによって大きな混乱や無用な対立を回避している」という捉え方もできるわけです。
(ただし個人的には、「未知への不安回避」にはさまざまなやり方があると思っています。
そして問題は、「従来の方法を闇雲に良しとしてしまう」ところにあって、「より良い方法をや仕組みを考え続けるという姿勢の欠如」が問題の核心ではないか? と。
…これ、そのうち別枠でしっかり取り上げた方が良さそうな気がしてきました。)
とまあこんなふうにそれぞれを見ていくと、6次元のそれぞれの意味合いと未来への活かし方が見えてくるんじゃないだろうか? と。
そして「ホフステードの6次元モデル」という国家文化指標モデルの活用方法として、これがおれにとっては一番しっくりくるものだったりします。
1つずつ掘り下げていき、最終的にそれを統合して見る。そして自分たちの未来に活かす。
今度誰か、一緒にそんな雑談しませんか?
あ、ところでHofstedeの読み方ですが、おれは書籍に倣って「ホフステード」にしました。
オンラインでは「ホフステッド」の方が多いみたいですが、実際の音には「ホーステッド」が一番近そうですね(人名なので、個人差はあるだろうけど)。
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