人の話なんて話半分で聞けば良い
先週、再び武蔵野美術大学大学院のスタートアップ研究の授業にお邪魔してきました。
前回の6月は学生の皆さんに「スタートアップにつながりそうな個人的なモヤモヤ」を発表いただき、それに個別にコメントさせてもらった後、Bespokeのフューチャーズ・デザインのエッセンスをショートプレゼンで伝えさせていただきました。
今回は、学生のみんながそこから発展させたビジネスプランをすべて聞いた後、少しだけ講評的に話をさせてもらいました。
内容は、まあいつも話していることと大体同じではあるのですが、考えてみるとテキストにしたことはなかったかも(あるいはあってもかなり前かも)? という気がしたので、サクッとNoteにも書いておこうと思います。
・ 人の話なんて話半分で聞けば良い
多くの先輩や先生がいろんなアドバイスをしてくると思うけど、どれも「まあそういうものかもね」くらいの調子で、話半分くらいで聞いておくのがちょうどいい。
「その人にはそれが上手くいった」とか「一般的には」ということであって、あなたにそれが当てはまるかは分からないから。
・ いろんなことを試してみないと、どこが「好き」でどの部分が「許せない」か分からない
おれは高校を出てから約四半世紀を「バンドマン 〜 メルマガライター 〜 コミュニティマネージャー 〜 ライター」って感じのキャリアを過ごしてきたんだけど、それぞれ実際にやってみて「この仕事のどの部分が大好きなのか」「何が嫌なところなのか」がかなり解像度高く分かってくる気がしているんだよね。
自分が本当にやりたいのは、その仕事のどの要素なのか。これを知るためには実際に手をつけてみることが大事で、短期間でもいいからいろいろと試してみないと分からないと思うんだ。
・ 欲しいものにこだわる。欲しくないものとの付き合い方を見つける。
上に書いたことからつながってるんだけど、好きな要素が分かった後は、どうすれば自分がやろうとしていることの中でその要素を増やしていけるかを考えて試す。どうすればやりたくない要素を省けるか、あるいは「このレベルならいいか」と思える付き合い方ができるか、そうなるように工夫していく。
ここ数年「ジョブ・クラフティング」という言葉を目に耳にする機会が増えていると思うんですが、それってこういうことなんじゃないのかなぁ。
・ 上手くいかなかったら…場所と相手を変えてみたら?
ビジネスも日常も、ここ2-30年で一番変わったものの1つが「場所の制約」じゃないかなぁと思っていて。
特に、クリエイター的な側面の多い仕事なら、自分の制作物や作品が今活動している場で相手にされなかったり、手応えが感じられないのなら、まったく違う場所や国で、まったく違う相手に対してアピールしてみるのがいいと思う。
オンラインであったり、海外に代理人的な人を見つけたりという方法が、昔よりも圧倒的に簡単にできるようになっている。
本当に欲しいものがはっきりしているのなら、上手くいかなくて諦める必要はもはやないのではないか。それを好きになってくれる誰かがきっと世界のどこかにいる。まったく同じことを場所と対象を変えてやるっていうピボットもある。