そう。これが世界基準。
すでに無事エディンバラに到着しています。でも、フランスでの出来事や思ったことなんかを振り帰っておきたい。
CDG(シャルル・ド・ゴールのことだと今朝気づいた)空港と近くのホテルで半日過ごしただけだが、フランスがそこそこ身近になった気がする。
ホテルのスタッフはjoke好き(「ゴミ捨ててくれって? 5ユーロにまけておくよ!」)。
朝食のクロワッサンはトースターで焼いて、そろそろと思って取りに戻ったらなくなっていた(2個目は焼き上がるまで離れずにいた)。
空港カウンターは「フライト遅延のドキュメントが欲しいのね。分かったわ。でも私は、その発行方法が分からないのよ…」とまったく焦る様子もなくたっぷり15分ほどかけて調べていた。
空港のベンチでは1人で延々と怒鳴りまくるおっさんがいた。あれは酒に酔ってるとかではない感じだな…と遠目に見ていたら、10分ほどで警官だか警備員に連れて行かれた。
空港内のキオスクの店員さんはあまり英語が喋れずレジでスタック。ようやく別のスタッフがきて何が問題なのか聞いたら「このお詫びバウチャーで買えるのは食品だけなので、この0.2ユーロの紙袋は別に支払いをしてもらう必要があるわ」と。でも、「このバウチャー使えるよね?」と先に訊ねたよね、おれ? 「袋に入れたほうがいいわよね?」って聞かれたからYesと答えたけど、それなら勧めないでよ…。
もちろんそこには言葉の問題もある。だがそれ以上に、あちこちですれ違う感じがある。自分を「サービスされる側」の「客」と位置付けると、なにかおかしい感じ。なにかと「行き届かなさ」を感じる。そして気づいた。
そうだ。これが世界基準だったと。
料金は品物に対して支払っているのだ。スタッフや店員さんたちがやっていることは、その品物の受け渡しの確認。そしていくばくかの手伝い。
そこにあるサービスはミニマムなのがスタンダードで、そうじゃなければたまたまのラッキーに過ぎない。期待し過ぎるべきじゃない。
行き届いているってすばらしい。サービスも含めてなにもかも安くなった日本だけど、それは当たり前ではない。