我が侭は孤独に

我が侭は孤独に

私が私のために拍手を続ける

掌は赤み帯びてヒリヒリ、とさせる

それでもやめてはならない

私のために振る舞われている我が侭に称賛を続ける

観客席はとっぱわれてしまった

我が侭は孤独に行われる

お立ち台に立っているその人は無い観客席に向き合い

大きく空気を含む音で

拍手、喝采を作り続けるのだった

その両手が痺れ、脚を使うことになり

地団駄を踏むことが無いように

見守るばかり。

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paca
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