「美」のデイサービスを体験して来ました
こんにちは!
24時間ライブ配信も明日に迫って来ました。楽しみですね!
24時間は聞いていただくの大変だと思いますので、数分だけでも来てもらえると嬉しいです!
さて、先日ご紹介させてもらいました大阪府八尾市にありますBeeデイサービスにお邪魔して来ました。今日は、そのサービスの体験会だったので、実際に通われるときに受けられる「美」のサービスを堪能して来ました。
実際の写真がこちら
女性専門デイなのに男性、丸坊主の藤田がこうしてサービスを受けているってなんだか違和感ありありですが、楽しませてもらいました。
素直な感想としては、最近の機械ってすごいな!ですね。本当に手で洗ってもらってるような強さの調整やシャワーのバリエーションもあり、これを受けられるデイはなかなかに幸せだなと思います。
まぁ僕の場合はメンズ短髪コースなので5分程度で終わっちゃいましたが、通常の女性の方は10分以上のケアが楽しめるようです。
さて、ここからは僕の見解なのですが、このBeeさんも
美 ✖️ 介護 ということで、元々あったサービスの掛け合わせで業界初の試みをされています。藤原和博さんだったかな?100✖️100✖️100でその人独自の価値を見出すことが今後のスタンダードなキャリア設計になるという話を展開されてたと思うのですが、介護という分野は閉鎖的でもあったのと、専門分野でもあるので、この掛け合わせが業界を通して遅れていた風潮があります。しかし、高齢社会になり、今後の人口、市場のパイのことを考えると、新規参入者が非常に増えて来ました。
この新規参入者は以前は別の事業をしていたり、現状別の事業で成功されている方が始められたりすることが多いです。その場合、元の業種のノウハウを持ってきた時点で、〇〇✖️ 介護が成り立つんですね。
この新規参入ブームがあった時、初めの壁は「介護」ができなかったことにありました。要は介護業界独自のルールに対して新規参入者が対応できなかったんですね。例えば、スポーツメーカーのミズノも介護分野に参入ありましたが、全国で知られるくらいの展開はできていません。
この理由としては、医療と介護は他の業界と違い、妙な慣習があるからなんです。1番は、サービス提供しているにもかかわらず、金銭をもらうことがいけないと思っていること。
これは、他の業界から見ると特に不思議なことだったと思います。例をあげると、看護師が床ずれの処置を行いますが、その請求は保険の単位という計算をされ、病院が国に対して請求をあげる流れになっています。そのため、看護師が直接受ける対価は「ありがとう」という感謝ですね。なので、医療介護は「感謝」を直接もらえる仕事の代表格です。
しかし、お金を看護師さんが直接いただくことはまずありません。そのため、サービス提供してもお金をもらうことは悪いことだという習慣が、この業界にいる時間が長ければ長いほどついてしまうんですね。
僕は、昨年までは不動産も扱っていた経験もあり、紹介だけで「お金」をもらえるビジネスモデルがあることを知りました。簡単にいうと紹介手数料だけで生活できるくらいの収入を得る方法があるということですね。
しかし、介護分野で紹介といえば、ケアマネがその利用者に対して必要なサービスとしてデイサービスを紹介するということがあります。ケアマネはその利用者に対して紹介を行うことで、そのかたの介護を支援することに繋がりますし、デイサービスからはケアマネから紹介を受けることで、直接の売上に繋がります。
ただ、ここに紹介料の類はありません。ケアマネが、そのかたに適した介護施設を紹介することが仕事であり、これは全て保険内サービスだからです。そのため、デイサービスは自然にお客さんが来るから営業が不要という状態が長く続いていたんですね
さて、本題に戻りますが、
このように独自文化がある医療介護業界で、新規参入者が自社のノウハウと介護を掛け合わせた時にもっとも相性が悪いのが「物販」です。その物を必要としている通いの利用者に対して、デイサービスが販売を行い、対価を得る。当然デイサービスは仕入れを行いますし、在庫を抱えるリスクも負います。しかし、このモデルは誰も喜びません。
一見問題ないように見えますよね。デイサービスに通うお年寄りは近くのスーパーまで行くことが難しいから変わりにその日の食材を買ってデイサービスで販売しているだけですから。お年寄りにとっても嬉しいように見えます。
このサービスのどこに問題がありそうでしょうか?
僕なりの答えは「噂」です。
どういうことかというと、デイサービスが仕入れをし、それを販売していますので、デイサービスは在庫を抱えるリスクを負っています。その代わりに、利用者に販売することで利益を出すモデルになっていることはわかりやすいと思います。この、安く買って、高く売るという行為自体は通常の商業でもっともスタンダードな方法ですが、これを行っているのが「介護」だと問題なんです。
なぜなら、サービスを提供はしますが、そのサービスの対価をお金で受け取ることを極端に避けてきた業界だからです。さらにこの業界にいる人は、その慣習がつきすぎ、お金自体を忌み嫌う傾向があります。
つまりは、紹介してくれるはずのケアマネが、そのようなお年寄りに優しいサービスを作ったデイサービスのことを、「高いデイサービス」とか、「ものを売られるデイサービス」と伝えてしまうんですね。
良質なサービスを提供しているので高いのは当然ですし、欲しい人がいるから販売しているだけなのに、デイサービスにいけば余計なものを買わされてしまう、というイメージを利用者につけてしまうわけです。
ちなみに、ケアマネは悪気はないんです。ただ、どうやってこのデイサービスを説明していいかがわからないんですね。
利用者や家族にとっては初めての介護で、それを紹介してくれるケアマネからの情報が100%です。そんな介護を初めて聞く利用者の基準は「何をしてくれるのか」「高いか安いか」この2つしかないんです。
何をしてくれるのかに関して重要度が高いのは、昼ごはんはあるのかとお風呂は入れるのか、ですね。これに加えて最近では「リハビリ」はあるのかです。ただこの「リハビリ」という言葉も問題ワードなんですが、これはまた長くなるので割愛しましょう。
次に高いか安いかですが、これは言葉の通りですね。基本的には保険で行うサービスなのでどこでも同じになります。しかし、質を担保していくためにより手厚い介護を行っているところには加算という形で単価をあげることができます。この加算はケアマネの専門分野でもあるのでよっぽどのことがない限りはうまく説明されます。
しかし、ここに独自分野のサービス料金が載ってきたらどうでしょうか?ケアマネは医療介護、特に介護の専門家です。独自分野のサービスなんて、どう説明していいかわかりません。だから、わかる範囲でしか、説明できないので自分がわかる言葉で利用者に説明するんです。
すると、変な伝わり方をしてしまうので、利用者は辞めときますとなるんですね。辞めときますをたくさんもらうとケアマネとしても説明するのが嫌になります。だから、説明しやすく断られないとこを紹介するようになります。こうして、他業種から入ってきた介護サービスはなかなかに浸透しにくく、知らない間に変な「噂」が立ってしまうという仕組みなんです。
このケアマネが説明するというところに介護のミソがあるんですが、他業種の場合は自社の営業マンが直接顧客に対して話をする習慣が強いです。それでは、介護の場合は顧客になりません。あくまでもケアプランを作るのはケアマネで、どのようなサービスを行い、どのような目的でそこに通うのかが明確にされていないと、そのデイサービスを紹介できないんですね。
だからよりわかりやすく、より簡単に説明できることが必要になります。
ということで、〇〇✖️介護がなかなか定着しない流れはここにあると僕は考えています。
でも、今日の体験会は地域のケアマネさんを呼んでの体験会で体験もしながら丁寧に説明されていたので、これなら利用者にも話ができるんじゃないかなと横で聞いていました。ケアマネがデイサービスのサービスを体験するなんて普通はありませんからね。
なので、Beeさんの取組が今後うまくいくのかどうかは僕としてもとても興味のあることですし、こうやって、介護がその事業所独自の収益源を持つように進んでいくことは非常にいいのではないかと思っています。
少し長くなりましたが、〇〇✖️介護について藤田が考えることを話してみました。まだまだ、介護の不思議なところはいっぱいありますので、もしご質問ありましたらDMやコメントいただけると嬉しいです。
それでは明日の24時間ライブ配信でお会いしましょう!
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