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丸一日着ぐるみを着た経営者の考察
昨日は1日中イベントのお手伝い(というか運営側として)で着ぐるみを着ていました。
正確には、午前9時30分から午後4時まで、1時間ほど休憩したので5.5時間ほどです。
着ぐるみにも色々ありますが、私の着たものはけっこうヘビーなもの。
アライグマを巨大化させたような感じで、ある業界団体のマスコットキャラクターです。
全身毛むくじゃら、頭は大の大人が両手を広げたくらいの大きさという巨大なものです。
(実際に画像をアップすれば解りやすいのですが、昨日関わったたくさんの子どもたちのことを考えると複雑なのでやめておきます)
着ぐるみを着ることから得られることがあるとはあまり考えていなかったのですが、これがありましたので記してみます。
■ 怖がられる/寄ってくる の境目
一番寄ってきてくれるのは子どもたちですが、一番怖がってしまうのも子どもたちです。
その境目は、必ずしもそれだけではないのですが、大きく分けると年齢です。
親に抱っこされがちなくらいの幼い子の場合にはだいたい怖がられてしまいます。
しかし、自分でしっかり歩けるくらいになるとかなり多くの子どもたちは「かわいー!」と寄ってきてくれます。
また、親の振る舞いも大きく影響します。
親が「ほら大丈夫だよー」と言って着ぐるみに近寄りお手本を見せると、怖がっている子どももけっこう近寄ってくれます。
反対に「怖いなら仕方ないねー」と親が言って諦めると、子どもたちは怖がったままです。
■ 相方は重要
着ぐるみは単体でうろついていても効果的ではありません。
自分でしゃべることができないからです。
ということで、「◯◯だよー、触ってみるー?」「ハイタッチしよっか?」「写真取ってもらおっか!」と声がけをしてくれる相方が必要。
そして、着ぐるみの力量以上にこの相方の力量が集客に影響するのです。
明るい雰囲気、子ども目線で話しかけられる、親にも気を配れる、タイムマネジメントができる…こうしたことができる人は意外に少ないものです。
その点、昨日の相方はその辺りがとても上手く、こちらもそれに乗って上手く演じることができました。
■ 意外に大人も寄ってくる
中の人をやってみて意外だったのが、大人もけっこう寄ってくることです。
「写真撮ってもらってもいいですか?」くらいならともかく、ハイタッチや握手、果てはモフモフのせいなのか「ギューっ」と抱きついてくる女性もいらっしゃいました。
「あの、中身はおっさんなんですが、すいません…」と心のなかで申し訳なく思っていました。
(着ぐるみが分厚いため全く感触はありません。念のため)
■ 気をつけたこと
こうしたとき、気をつけたのがセクハラと受け取られないことです。
けっこう抱きつかれることも多いのですが、そのときには必ず両手を上向きにして手を振るような仕草をして、こちらは抱きしめないようにしました。
昨今はこの辺りについては、たとえ対象が子どもであってもセンシティブです。まして私はおっさんです。万一疑われた場合、どう考えても私が不利ですから、自己防衛を考えてのことです。
■ あれ?以前より体力(持久力)上がってないか?
と、多少神経質になった部分もありますが、イベントは大盛況、着ぐるみも成功したと思います。
そんな中、「あれ?以前より体力(持久力)上がってないか?」と感じました。
前にも私は着ぐるみを着たことがあります。
6年前のことです。
時期は同じくらいでしたが、そのときには20分着ては一休みしないと保ちませんでした。
ところが今回は、途中昼休み以外は1日中着続けでも、それなりにきついとはいえ、余裕でこなせました。
6つ歳を重ねたにも関わらずです。
大きく影響したのは2つです。
まず1つは、フルマラソン完走を目標にランニングを日常ルーティンにしたこと。そして実際に完走し、その後は何度もレースに出るようになったことです。
もう一つは、コロナ禍最盛期に、病院の隔離病棟や宿泊療養ホテルの清掃業務に連日携わっていたこと。
あの頃、業務を行う際にはサウナスーツのような防御服を着込み、高性能マスク、手袋2重着用で重労働をしていました。業務を終えて手袋を外すときには、外部へ発散されなかった汗がザバーっと流れ落ちました。
きつかったのですが、発汗について言えば、最初の20分間は滝のように流れますが、それを過ぎるとピタっと止まります。怖いくらいに。
今回もその経験通り、最初の20分間を耐えれば発汗については苦になりませんでした。
着ぐるみ内の高温についても、このときの経験が生きたと思います。
いやー、人生何が役に立つかわかりませんね。何とも楽しい一日でした。