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経営者が新しい施設を体験して得た教訓

最近、私の生活圏に新しい施設(というかお店)がオープンしました。
実名を挙げるのは差し控えます。
具体的な内容も書かないでおきましょう。すぐ特定できてしまうので。

すごくぼかして説明すると、居心地の良さ、心身のリラックスみたいなものが得られる、会員制の施設です。
あまり安くない会費なのですが、広島には他にないタイプの施設で面白そうなので入会してみました。自腹で。

こういうのは自腹で体験しないとほんとの価値がわかりませんからね。誰だったか忘れましたが、ある映画評論家が、「自分は無料試写ではなく必ず自腹で映画を観る。」と言っていたのを思い出します。
その通りだと思います。

で、1ヶ月ちょっとそこに通ってみての気づきを記します。


■ やることなさそうなスタッフ


オープン直後のためか、いつ行ってもわりとスタッフ配置は多めです。
ただ、その割に手持ち無沙汰な感じを受けるんですよね。悪く言えば暇そう。
何か作業をするわけでもなく、接客をするわけでもない。

どちらかと言えば静かな空間を保つためにあまり積極的に客に声掛けをするのは控える方針なのかもしれません。
しかし、入店しても特に挨拶もないし、作業もないならこんなに配置しなくても良くないですかね…

■ 男性専用スペースに普通に入ってくる女性スタッフ


この施設には男性専用スペースがあり、着替えなどで裸になるわけですが…そこに業務のため女性スタッフさんが普通に入ってくるんです。
いや、こっちは全裸なんですよ、マジ全裸。
なのにフツーに入ってくるわけです。

男性用トイレに女性スタッフさんが清掃に入ってこられるのはまだわかります。一応服を着ていますから。

でも、この施設の場合、こっちは全裸なんですよ。マジ全裸(しつこい)。
最初にそういったシチュエーションに遭遇したとき、「え?なんで?なんでここに女性がいるの?え?え?」と軽くパニックになりました。
たまたまその時だけではなく、いつもそうなんです。
いや、これはおかしいでしょう!

これって私の感覚のほうがおかしいのかな?(いやそんなことはないはず…ですよね?ね?)

■ 極端な時間に店の素が出る


極端な時間帯、つまり開店とか閉店近くの時間ですね。そんな時間にお店を訪問すると、そのお店の化粧をしていない素顔、化粧の剥がれかけた素顔が見れるんですよね。

というわけで、先日閉店前に訪問してみました。

するとですね、まず閉店時間の40分前にわりと大きな音量で次の内容の放送が流されます。
「ご来店の皆さまにお知らせします。当店は◯◯時閉店となります。お気をつけください。」
いや、閉店まであと40分もあるんですよ。

次に20分前。やはりまた大音量で放送が流されます。
「ご来店の皆さまにお知らせします。当店は間もなく閉店となります。お気をつけください。」
20分前は間もなくなのか?そうなのか?

前述しましたが、この施設は静寂性もある程度重視した、居心地の良さ、心身のリラックスを演出する場所です。
そこにわりと大音量の放送ですよ。これは「はよ帰れ」ってことに他なりません。

居心地の悪さを感じた私が、20分前の放送後に店を出ようとすると、「あの放送効くんだね!」という感じの会話を交わす店員さん…

■ 得られる教訓


こうしたことから得られる教訓、それは「スタッフ教育を徹底する重要性」ではありません
それはそれで正解ですが、私はそれが得られる教訓とは考えません。

私の得た教訓は、やっぱりできるだけ店舗運営は無人にすべきだということです。
今もそうですが、今後は人手確保が困難になります。やっと確保できる人材に求めることのできる質は、下がっていかざるを得ません。
もちろん教育は重要ですが、教育では補いきれません。

すごく上質で高付加価値の取れるサービスなら有人運営も当然ありでしょう。しかし、世の中の多くのサービスはそうではありません。人件費に割り振れる予算には限りがあります。

究極の解決策は店舗の無人運営を目指すこと。やっぱりこれだなと感じました。

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