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「あれもこれも」の一つとしての障害者雇用

私たち持続未来グループは障害者雇用を、あくまで一般的な企業様と比較してですが、積極的に進めていることはこれまでに何度か書きました。

また、雇用という形ではないのですが、生活介護事業所や就労継続支援B型事業所でも障害のある人たちに働いてもらっています。

こう書くと、「自慢してやがる」「ふーん、良い事してるのね」みたいな感想を持たれたり、実際に言われることもあります。

でも、これってそんなふうに考えて取り組んでいるわけではないのです。
できるだけ多くの障害者に活躍してもらうことは、私たちの企業グループとしての戦略、実利につながる戦略だからです。


■ 日本の人口が減っていく


日本の人口が減っていくのは間違いがありません。
しかも今後はソフトに減っていくのではなく、ハードに減っていきます。

これまでは「人口が減るぞ!」とさんざん言われる割にはあまり実感がなかったかも知れません。団塊の世代が健在だったから。
でもこれからは団塊の世代が退出していきます。
人口をソフトに減らすための頼みの綱だった私たち団塊ジュニア世代を使い潰すという選択をしたため、今後はハードに減っていきます。

明日から奇跡的に出生率が上がったところで、そもそも子どもを産める年齢の女性の人数が既に少ないので、出生数は劇的に大きな数にはなりません。
そもそも保守的な家族観しか持っていないような政策のもとで奇跡的に出生率が上がるとも思えませんが。
(保守的な家族観を捨てたフランス等においても一旦は出生率が上がったものの、その後減少に転じていますが)

■ 私たちの事業の特徴


私たちの事業の特徴として、人手が多く必要ということが挙げられます。
もちろんそうではない事業も手掛けていますが、たくさんの人手を必要としているのです。

中でも清掃サービスには多くの人が必要です。
最近ではロボット掃除機などの進化があるものの、まだまだ人材不足解消には程遠い状況です。今後もしばらくはこうした感じだと思われます。

しかし、今後人口減少は確実です。
実質的な移民政策も取られようとしていますが、焼け石に水でしょう。

■ 今まで活用されていない人的資源


この問題を解決しない限り、私たちの事業の持続可能性はありません。
何とかしなければならないのです。

この業界内で周囲を見回してみたのですが、「人が集まらないねえ」という人は多いのですが、具体的に何かをしている者はあまりいませんでした。

「この業界内を見ても参考にならない。他に目を向けなければ」
そう考えていた私に、先進的に障害者雇用に取り組む事業者さんと出会うことができました。

そこで働く人たちを実際に見たとき、こう思いました。
「障害者はこれまで十分に活用されていない人的資源だ」

それから私たち持続未来グループは障害者雇用に取り組むことになるのですが、それはこちらで。

■ 大切なのは「あれもこれも」


とはいえ、障害者雇用だけで今後ハードに進行する人材不足を補えるわけではありません。

他にもあの手この手で人材を集めなければなりませんし、そもそも人手のいらないやり方を考える必要があります。人手を必要としない事業展開も必要です。

しかし、重要なのは「あれかこれか」ではなく「あれもこれも」です。100%課題解決してくれる手段しか取らないというのはナンセンスです。少しでも有効な手段があるなら活用し、また別の手段も活用すればよいのです。

そもそも私たちは日本全国の人材不足を解決しようというのではありません。ごくごくミクロな私たちだけの問題を解決すれば良い、そう考えると少しは気が楽になります。

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