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長門湯本温泉って本当に生まれ変わったの?①

狂犬ツアー@長門湯本(2024年10月3日~5日)に参加しました。
狂犬ツアーとは、地域分野で活躍し、忖度なしの発言・行動で「狂犬」と呼ばれる木下斉さんが主催するツアー。今回は山口県の長門湯本温泉のエリア再生について、当事者から直接お話をうかがい、学び、そして再生されたエリアを実際に体験するというものです。


■ 長門湯本温泉のイメージ


広島に住む私にとって、長門湯本温泉と言っても他の温泉地と特段に違うイメージはありませんでした。
「団体客中心で、忘年会とかで来たおっさんたちがホテルでどんちゃん騒ぎをするところ」みたいな感じでした、数年前までは。

そんな長門湯本がどうやら変わっているらしい、面白くなっているらしいと小耳に挟むようになりました。
発端は、あの星野リゾートが進出したこと。でもどうやらそれだけではないらしい。

気にはなっていたけどコロナ禍があったりして放置していたのですが、このツアーの募集があることを知り、応募してみました。

■ 具体的に知りたいこと


具体的には次のようなことが知りたくて参加しました。

①長門湯本がどのように変わったのか?
②変わったとして楽しめるのか?
③既存不動産の有効活用の手法(長門湯本に限らず応用可能か?)
④既存不動産は投資対象になりえるのか?

これは私の事業にも有用な知見なのですが、普通に旅行に行ったのでは知ることができません。
「普通では知り得ないことを当事者から直に聞ける」
これが狂犬ツアーの売りなので、思い切って申し込みました。

ええ、「思い切って」です。2泊3日で14万2千円(交通費別)ですから、私にとっては思い切ってです。
自腹ですからね。自腹で行ってみないと価値を冷静に判断できません。他人や会社に支払ってもらい自分は負担しないのでは、評価のメガネも曇ります。

※2泊3日14万2千円は、長門湯本エリア再生に参画された当事者の皆さまによるレクチャーなどが込みの金額です。普通の観光の場合の金額ではありません。

■ で、実際、長門湯本ってどうなの?


結論から言って、昔とは大違いです。間違いなく何度も行きたくなるエリアになっていました。

前述したように昔の長門湯本温泉は、絵に描いたような温泉街でした。どんなものかと言えば、次のようなことです。

①団体客がメインターゲット
旅行代理店経由や忘年会など数十人規模での集客がメイン。高度成長期に全国的に流行ったスタイルですね。
②囲い込み
ホテルの中で、食事はもちろん、カラオケなどの2次会も何もかもやってもらうスタイル。先ほどの①と関連しますね。
③名ばかり温泉街
囲い込みスタイルですからホテルの外、街には魅力的な店、仕掛けなどもありません。

それが、どのように魅力的に再生したのかは、今回一緒にツアーに参加した皆さんのnoteを覗いてみてください。

温泉街に似つかわしくない(失礼)本格的なバーがフルリノベ物件にあり(バーテンダーさんの腕は確かです。ハイボールの脇から1片のオレンジピールをキュッとして香り付けするのは、オーセンティックバーの技法ですね)、本当に美味しいマイクロブルワリーがあり(微妙な味わいのマイクロブルワリーはけっこうありますが本当に美味しいのは少ない)、古くからの伝承を伝える形式は生かしつつ現在のテイストで再生された共同温泉があり、川のせせらぎを天然の水風呂として利用するテントサウナあり、川床もあり…想像以上のエリア再生でした。

注目していた既存不動産の再生投資についても、当事者ならではの知見を得られました。

ということで、次回はその辺りや再生できた理由について、私なりにまとめてみます。

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