2019/2/22:登壇した話
そういえば、デジタルマーケターズサミットというイベントに登壇した。資料は106枚くらいだったかと思う。特に緊張することもなく、ただ淡々とお話させていただいた次第である。
私がお話しした会場はキャパ100弱くらいかな?まあとりあえず、14時の回だったのに寝てる人があまりいなかったことが幸いだ。アトリビューションとか、ビッグデータとか、カスタマージャーニーとか、そういう有名無実的なものが嫌いだというだけの話で1時間。よくもまあこんな四方山話に付き合ってくれたもんです。ありがとうございます。
さて、この中QAのコーナーを設けてたんだけど、質問を受けて2つほど改めてなるほど、と自分の中で生まれた解釈があったので書き留めてみる。
1つ目:Buzz Word自体は必要と言えば必要
業界の発展、という観点でいうと、確かにバズワードを作って興味喚起する、ということは大事だと、指摘を受けて思った。そういうのが無いと、上の方の人たちのアンテナには引っかからないし、「盛り上がっている感」というのはある程度演出する必要がある。
だから、どちらかというと、やはりエグゼキューションを担う現場の人たちの本質的な理解をいかに促すか、ということは引き続き大事なのだろう。
今回話した内容の補足として、「大枠での波及」の一方で、それを表面的に受け入れるのではなく「本質的理解を」というメッセージとしての芯ができたような気がする。
今回の僕の話を聞いて、「どうせアトリビューションやっても意味ないぜ、ふっふー」とか言うやつ出てきたら、マジアホだな、って話である。
2つ目:大企業かベンチャーか問題
質問の中に、デジタルマーケティング関連ソリューションを使う、という観点においてどういう考え方をすればよいか、的な質問があった。これに対して僕が返した言葉は意外と適切だった気がしている。
日本で幅を利かせているデジタルマーケティングソリューションというのは、「安い」「海外ソリューションの廉価版」というものが多い。これは予算的な問題も多い一方で、選択肢がそれしかない、という状態だったりもする。がしかし、デジタルマーケティングのテック寄りの人間はそういう「予算内で使えるもの」というのを選んでいる限り、成長できないというのも事実だと思う、という話をした。テクノロジーには設計思想というものがあって、それを解釈してどうフィットさせるか、というのが本来的な内向きのデジタルマーケティングの人、言い換えると「マーケティングテクノロジスト」という職種に必要な思考だったりする。
そのことを考えると、ある程度予算がある中で、ソリューション間の特性を理解して適切なものを選ぶ、ということができるのは、大企業の中の人の特権だったりする。であるがゆえに、テック面での強さを身に着けたければ大企業にいるメリットがめちゃくちゃ大きい。ついでに予算をとってくるためのめんどくさい承認プロセス調整などもそれ相応に人間力を高めてくれるという副作用もある。
少なからず思うに、ベンチャー企業においてデジタルマーケターを名乗るというのは、結構しんどいよな、と僕自身が大企業出身だし今も大きな会社にいるからかもしれないが、そういう風に思っている。ベンチャー企業の当たり外れはマーケティング手法ではなく、プロダクト自体の核のほうが圧倒的に成長に対する貢献度が高い。であるがゆえに、大企業で成果を出せる方が本物だったりする。
というようなことを改めて思った。
以上、走り書きでした。
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