「ドラ1候補」を尻目に快投! 東海大・高杉勝太郎は社会人入り濃厚も…ドラフト指名に値する好投手
今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。いよいよ10月11日のドラフト会議が迫ってきたが、「プロアマ野球研究所」では、会議当日ギリギリまであらゆる選手を紹介していきたい。今回は首都大学リーグを代表する本格派右腕を取り上げる。
2021年9月11日 首都大学野球一部秋季リーグ戦
東海大1-1筑波大
高杉勝太郎(東海大) 4年 投手 178cm79kg 右投右打 東海大札幌
この日は、先日の記事で紹介した筑波大のエース佐藤隼輔(4年・仙台)をお目当てに全12球団のスカウトが勢ぞろいしていたが、わき腹を痛めて降板した佐藤を尻目に快投を見せたのが、東海大先発の高杉勝太郎だった。
北海道内では高校時代から評判の投手で、2年秋から投手陣の一角に定着。層の厚いチームとあって、今年春までリーグ戦通算は3勝にとどまっているものの、防御率は1点台と常に安定した成績を残している。
そして、この日も秋季リーグの開幕戦を任されると、立ち上がりから見事なピッチングを披露。7回に捕手がバント処理を野選としたところから、ピンチを招き1点を失ったものの、その後は得点を許さずに9回を一人で投げ抜いて引き分けに持ち込んで見せた。
フォームは少しテイクバックの動きが大きいのは気になるとはいえ、股関節や肩甲骨周りの可動域が広く、伸びやかでバランス良く腕を振れるのが長所。全体的な動きがスムーズで、引っかかることなく腕を振ることができている。
昨年までと比べても、明らかに躍動感がアップして、ストレートもコンスタントに145キロ以上をマーク(この日の最速は147キロ)。また、しっかり腕を振って、右打者にも左打者にも内角に速いボールを投げ込めるのも大きい。
◆社会人入りが濃厚だが…
ここから先は
「プロアマ野球研究所~ドラフト最前線」
ドラフト戦線に浮上したアマチュア選手をウオッチしている「プロアマ野球研究所」。主任研究員である野球ライターの西尾典文が執筆、大手サイトで経…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?