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選抜では”離島出身”のドラフト候補として話題に… 奄美大島・大島高の左腕「大野稼頭央」の実力は?

年明けからは今年のドラフト戦線の全体像をカテゴリー別に紹介し、また現時点では指名が微妙なラインでも春以降の急上昇が期待できる選手を取り上げてきた。今日からは個別の選手について、良さが見えた試合のプレーを中心に深く掘り下げて紹介していきたい。今回は、選抜高校野球で注目を集めることが予想される離島に現れた高校生左腕を取り上げる。

2021年11月6日 高校野球秋季九州大会
大分舞鶴4-4大島(延長10回降雨コールド)

大野稼頭央 新3年 投手 175cm63kg 左投左打

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今年の九州地区で旧チームから評判となっていたのが大島のエース、大野稼頭央(新3年)だ。昨年春は県大会ベスト4、夏もベスト8に進出する原動力となっている。新チームになっても大野の勢いは衰えることなく、秋の県大会では樟南、鹿児島城西の強豪を続けて破り見事に優勝を果たした。そんな大野のピッチングを実際に見ることができたのはその後に行われた九州大会の初戦、対大分舞鶴戦だった。

この日は、朝から降りしきる雨で最悪のコンディションだったが、大野は立ち上がりから安定したピッチングを披露。3回に長打と犠牲フライで1点を失ったものの、三振の山を築くこととなる。試合終盤はとても満足に野球ができるグラウンド状態ではなく、制球を乱して最終的には10回終了時点で4対4の降雨引き分けとなったが、被安打6、16奪三振と評判通りの内容だった。

この日の最速は雨ということもあって自己最速の146キロには及ばない140キロだったが、股関節も肩甲骨周りも可動域が広く、球持ちが長いため数字以上にスピードが感じられる。

◆際立つ変化球と投球術 選抜でトップクラスの好投手、プロ入りは…!? 

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