立教大・道原慧は“大学球界屈指”の外野手 駒大苫小牧時代に甲子園で緊急搬送された経験も…来秋のドラフト指名は!?
2021年のアマチュア野球が大詰めとなってきたが、来年以降のドラフト候補のアピールは続いており、そんな選手たちを多く紹介したい。今回は東京六大学野球で今年ブレイクした万能タイプの外野手を取り上げる。
2021年10月9日 東京六大学野球秋季リーグ戦
法政大3-8立教大
道原慧(立教大) 3年 外野手 172cm74kg 右投左打 駒大苫小牧
立教大が、今年のドラフト会議でDeNAに4位指名された三浦銀二(4年・福岡大大濠)を攻略して快勝したゲーム。攻守にわたって見事な活躍を見せたのが1番、ライトで出場した道原慧(3年・駒大苫小牧)だ。
駒大苫小牧時代、3年春に「背番号9」で選抜に出場。初戦の静岡戦では7番、ファーストで先発予定だったが、試合前のシートノックで送球が右目に当たり、病院に救急搬送されるアクシデントに遭ってしまう。結局、試合に出場することなく甲子園を去っている。
立教大進学後、昨年まで出場機会が少なかった。しかし、今春から外野の一角としてレギュラーに定着すると、春のリーグ戦で打率.316をマークしている。
この日の法政大戦では、ライトの守備でファンを魅了した。1回表、ノーアウト二・三塁の場面で、法政大3番の岡田悠希(4年・龍谷大平安・巨人5位)が放ったライトフライを捕球すると、見事なワンバウンド返球でホームを狙ったランナーを刺した。
肩の強さはもちろん、捕球する態勢が素晴らしかった。ほぼ定位置の高く上がったフライではあったものの、落下点の少し後ろに素早く入り、小刻みにステップしながら勢いをつけて捕球することで、そのままスムーズに送球動作に移ることができていた。初回の最初の打球処理で、こうしたプレーができるのは、準備がしっかりできている証拠だ。
その裏の最初の打席は、カウントが追い込まれてからの三浦の内角へのカットボールを上手く肘をたたみ、ライト前に弾き返して逆転への足掛かりを作った。ワンアウト三塁で迎えた4回の第3打席では、センター前にタイムリーヒット。第4打席でも追加点に繋がるファーストへの内野安打を放ち、3安打の猛打賞をマークした。
◆来秋のドラフト指名はあるのか…!?
ここから先は
「プロアマ野球研究所~ドラフト最前線」
ドラフト戦線に浮上したアマチュア選手をウオッチしている「プロアマ野球研究所」。主任研究員である野球ライターの西尾典文が執筆、大手サイトで経…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?