大学日本代表候補に選出漏れ…それでもドラフト上位指名を狙える逸材は誰だ!
昨日、野球日本代表を管轄するNPBエンタープライズは、来年7月開催予定の「第30回ハーレムベースボールウィーク」に向けた強化合宿(12月3日~5日:松山)に参加する大学日本代表候補選手45人を発表した。
投手では、矢沢宏太(日本体育大)、加藤泰靖(上武大)、曽谷龍平(白鴎大)、野手では蛭間拓哉(早稲田大)、山田健太(立教大)、森下翔太(中央大)など来年の有力候補も多く名を連ねているが、今回選ばれなかった中にも楽しみな選手は少なくない。そんな選出漏れとなった中から、追加召集をおすすめしたい選手をピックアップしてみたい。今回は来年のドラフト対象となる3年生編だ。
まず、投手では以下の選手たちの名前を挙げたい。なお、故障など現在の状態は考慮せずに、十分にパフォーマンスを発揮できるという前提で選んでいる。
<右投手>
伊藤茉央(東農大北海道オホーツク):喜多方
有本雄大(東北福祉大):おかやま山陽
高坂綾(千葉経済大):流経大柏
橋本達弥(慶応大):長田
荘司康誠(立教大):新潟明訓
青山美夏人(亜細亜大):横浜隼人
菊地吏玖(専修大):札幌大谷
羽田野温生(東洋大):汎愛
斎藤礼二(東海大):東海大相模
勝本樹(日本体育大):明石商
谷井一郎(明星大):武蔵村山
三浦大輝(中京大):時習館
真田拓(名城大):東郷
立石健(福井工業大):大体大浪商
鷲尾昂哉(関西大):登美ヶ丘
才木海翔(大阪経済大):北海道栄
渡辺翔太(九州産業大):北九州
仲地礼亜(沖縄大):嘉手納
<左投手>
内田健太(創価大):宇和島東
原田桂吾(国際武道大):北照
生井惇己(慶応大):慶応
宮崎颯(東京農業大):埼玉栄
森本昂佑(近畿大):大阪桐蔭
伊原陵人(大阪商業大):智弁学園
投手のなかで、総合的に見て最も安定した力があると思われるのが菊地吏玖(専修大)だ。春のリーグ戦では惜しくも優勝を逃したが、フル回転の活躍。この秋はわき腹の故障で出遅れたものの、短いイニングで圧巻のピッチングを見せている。最速150キロのスピードだけでなくコントロール、変化球も高レベルで試合を作る能力は高い。順調にいけば、上位候補となる可能性も高いだろう。
ストレートの力でナンバーワンと言えるのが、最速156キロを誇る羽田野温生(東洋大)だ。この秋は抑えとして9試合に登板し、常時150キロを超えるストレートで圧倒した。フォークのブレーキも申し分なく、順調にいけば大学の先輩である甲斐野央(ソフトバンク)のようなリリーフ投手として大成することも期待できる。
菊地、羽田野とも東都二部所蔵という点が選考の足を引っ張ったと考えられるが、ドラフト候補としての注目度の高さはトップクラスである。
今年浮上してきた投手としては、高坂綾(千葉経済大)、才木海翔(大阪経済大)、仲地礼亜(沖縄大)の3人を挙げたい。
高坂は、秋にチームを初となる千葉県大学野球一部2位に導き、その後の横浜市長杯でも初戦で敗れたものの好投。145キロを超えるストレートとカットボールのコンビネーションは安定感抜群だ。
才木は高校時代から北海道では注目の本格派だったが、大学でも順調に成長。この秋はフル回転の活躍で、最優秀防御率のタイトルを獲得した。躍動感溢れるフォームから繰り出す最速151キロのストレートは魅力十分だ。
仲地は6月の大学選手権で最速149キロをマークして評価を上げた。スピード以上に安定したフォームが目立ち、変化球のレベルも高い。3人とも十分に支配下の指名を狙える投手たちである。
◆選出漏れの野手で注目選手は…!?
続いて野手は以下の選手をピックアップした。
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