2022年センバツ出場校 “現地計測”総勢52人「最速ランキング」を公開! 140キロ以上は10人
1月28日に第94回選抜高校野球の出場32校が発表された。今回はその出場チームの投手について、主任研究員の西尾典文が現地で確認できた全投手の最速についてランキング形式で紹介したい。
確認できた投手は全員で52人、そのうち140キロ以上はちょうど10人という結果となった。トップは野田海人(九州国際大付3年)と松林幸紀(広陵3年)が記録した146キロ。野田は捕手としてプロ入りが有力視されるが、投手としても本職かのような安定したフォームで高い能力を誇る。
松林は中国大会ではベンチから外れていたものの、明治神宮大会の決勝でいきなり140キロ以上を連発して驚かされた。ともに、2番手以降での起用となりそうだが、マウンドに上がった時にはそのスピードに注目だ。
この2人に続いたのが下級生の前田悠伍(大阪桐蔭)だ。変化球や投球術は既に高校生離れしており、力を入れた時のストレートもしっかり140キロを超えてくる。順調にいけば、来年のドラフトで上位候補となる可能性は高い。
3年生では、米田翼(市和歌山)、森山陽一郎(広陵)、越井颯一郎(木更津総合)、榎谷礼央(山梨学院)、大野稼頭央(大島)、森下瑠大(京都国際)が今秋のドラフトで有力候補となる。
スピードについては、昨年夏に148キロをマークしたと報じられている米田が一歩リードしているが、森山、越井、榎谷の3人もフォームが良いだけに、この冬の体力強化次第では140キロ台後半も期待できそうだ。
また、大野、森下のサウスポー2人は安定感が光るだけに、どこまでアベレージのスピードがアップしてくるかに注目したいところだ。
秋の時点では新3年生に目玉と見られるような投手は不在という印象だが、昨年は達孝太(天理→日本ハム1位)が一冬を超えてスケールアップした姿を見せて1位指名を勝ち取った。今年も驚きの進化を見せる投手が出てくることを期待したい。
◆第94回選抜高校野球出場校の投手最速ランキング(総勢52人、現地計測)
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