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都市対抗野球「走塁&送球ランキング」を一挙公開 俊足、強肩の選手は誰だ!

東京ガスの初優勝で幕を閉じた第92回都市対抗野球。決勝戦も1点差の好ゲームだったが、白熱した接戦の多い大会となった。そんな大会で光った選手をデータで紹介していきたい。今回は野手の各塁到達タイムと、捕手のセカンド送球タイムだ。

一塁到達タイムは、バントも含めて左打のリードオフマンタイプが揃った。嫌らしさも含めて目立った選手が植田勝至(パナソニック)だ。4打席でヒットは内野安打1本だったが、3度計測できた一塁到達タイムは3.73秒、3.88秒、3.78秒といずれも圧倒的な数字を記録した。追い込まれてからのカットの上手さも光った。走り打ちというのはあるが、2番打者としてこういうタイプの選手がいると、相手にとっては非常に厄介と言える。

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来年のドラフト候補解禁組では、住谷湧也(西濃運輸)と金沢龍介(JR東日本東北)が注目される。住谷は近江高の2年夏に甲子園歴代最高となる打率.769をマークし、西濃運輸でも1年目から公式戦で活躍。

今年は不振で控えに回ることも多かったが、都市対抗予選から徐々に調子を上げ、代表決定戦では延長18回の死闘に決着をつけるサヨナラタイムリーも放った。本大会でも9番でのスタメンながら2安打を放ち、併殺打の時には一塁到達で3.82秒をマークし、その脚力を見せつけた。

一方、金沢は9番ながら2回戦のNTT西日本戦では、サヨナラ犠牲フライを放つなど2安打2打点をマーク。ライトから見せる強肩も高レベルで、足と肩については社会人でもトップクラス。打撃の力がつけば面白い存在だ。

捕手では、ともに二塁送球タイムで上位にランクインしたHonda熊本の丸山竜治と竹葉章人の活躍が光る。高校卒3年目の丸山は攻守に力強いプレーを見せ、決勝戦でも途中出場ながら最終回に1点差に追い上げるスリーランを放っている。

竹葉は予選で控えだったものの、本選は全5試合に出場。スローイングの速さと安定したキャッチングを披露した。丸山は来年22歳、竹葉は24歳とまだまだ若いだけに、注目を集める存在となるだろう。

【2021年都市対抗野球野手各種タイムランキング】
(★は2022年ドラフト指名解禁の選手)

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