“無名のサウスポー” 久留米工大・大江海透に大化けの可能性も…ドラフト指名はあるか?
今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。いよいよ10月11日のドラフト会議が迫ってきたが、「プロアマ野球研究所」では、会議当日ギリギリまであらゆる選手を紹介していきたい。今回は、隅田知一郎(西日本工大)が注目を集める九州地区大学野球北部ブロックで、もう一人面白い存在となりそうなサウスポーを取り上げる。
2021年4月17日 九州地区大学野球北部ブロック春季リーグ戦
西日本工大9-1久留米工大(7回コールド)
大江海透(久留米工大) 4年 投手 182㎝90㎏ 左投左打 神崎清明
この日のお目当ては、大学選手権での快投で1位候補に浮上した西日本工大のエース隅田知一郎(4年・波佐見)だったが、久留米工大の先発マウンドに上がった大江海透が9月17日にプロ志望届を提出しており、この時のピッチングも印象に残っていることから、ぜひ紹介したい。
大江は佐賀県の神崎清明の出身。高校時代から県内では少し名の知れた投手だったそうだが、3年夏の佐賀大会は初戦で5回コールド負けを喫しており、特筆すべき成績は残しておらず、全国的には無名の選手だった。
まず、目立ったのがその堂々とした体格だ。隅田と比べても上背、体つきともに一回り大きく、マウンド上で大きく見える。また、全身を大きく使って腕を振ることができており、フォームの躍動感も申し分ない。
ストレートの最速はこの日は141キロだったものの、体感的には145キロは出ているように感じられた。この日は、隅田の視察に4球団のスカウト陣が訪れていたが、1回表に大江がピッチング練習を始めると、日本ハムの大渕隆スカウト部長が「あれ? こっち(が隅田)じゃないよな?」と思わず確認していたことが強く印象に残っている。それだけ大江のストレートに威力が感じられた証拠と言えるだろう。
◆一気に化けそうな可能性も…
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「プロアマ野球研究所~ドラフト最前線」
ドラフト戦線に浮上したアマチュア選手をウオッチしている「プロアマ野球研究所」。主任研究員である野球ライターの西尾典文が執筆、大手サイトで経…
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